海外旅行の準備は心躍るものですが、スーツケース選びと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが、旅先で最も長く時間を共にする海外旅行バッグ、特に街歩きや持ち歩きに使う一品の選択です。
女性もメンズも、また経験を積んだ40代の方々も、デザインがおしゃれであることはもちろん、近年ますます重要視される防犯やスリ対策をどうするかは大きな課題でしょう。さらに、バッグの中身をどう整理し、機内持ち込み手荷物としてスムーズにパスできるか、という現実的な問題もあります。
この記事では、無数にあるブランドの中から、あなたの旅のスタイルに本当に合う、おすすめのバッグを見つけ出すための全ての情報を、様々な視点から網羅的に解説していきます。
- 海外旅行で本当に安全なバッグの選び方
- スタイル別・年代別のおすすめブランドとモデル
- 旅の達人が実践するスマートなパッキング術
- 失敗しないための機内持ち込みルールと注意点
海外旅行バッグの街歩き・持ち歩き・機内持ち込み用の選び方

- 安全な旅のための防犯・スリ対策
- 旅が快適になるバッグの中身とは
- 機内持ち込み手荷物とバッグの規定
- 女性向けのおしゃれなバッグ選び
- メンズに人気のバッグブランドを紹介
- 40代が持ちたい上品なデザイン
安全な旅のための防犯・スリ対策
海外旅行において、バッグ選びは単なるファッションや機能性の比較ではありません。それは、自らの安全を守るための最も重要な投資と言えます。日本と同じ感覚でいると、スリや置き引きの格好のターゲットになりかねません。
ここで重要になるのが、「盗難防止機能」を備えたバッグを選ぶことです。ただ鍵が付けられるだけでなく、現代のセキュリティバッグは様々な技術で旅行者を守ります。
主な盗難防止技術
切り裂き防止素材:バッグの生地やストラップにステンレスワイヤーや特殊繊維を内蔵し、カッターによる切り裂きやストラップの切断を防ぎます。
ロック付きファスナー:複数のジッパーを1か所にまとめて施錠できるシステムや、引き手をフックに固定する簡易ロックなどがあります。これにより、人混みの中で知らないうちにファスナーを開けられるのを防ぎます。
RFIDブロッキング:クレジットカードやパスポートのICチップ情報を不正に読み取る「スキミング」を防止する機能です。専用ポケットに収納するだけで、電子的なスリから個人情報を守ることができます。
「自分は大丈夫」という油断が最も危険です。特にヨーロッパの観光地や混雑した公共交通機関では、スリはプロの集団であることも少なくありません。物理的な防御機能を備えたバッグは、そうした犯罪者から「面倒なターゲット」だと思わせる視覚的な抑止効果も期待できます。
日本の常識は捨てましょう
カフェで席を取るためにバッグを置く、ズボンの後ろポケットにスマートフォンを入れる、といった行動は海外では絶対に避けるべきです。常にバッグは体の前に抱える、ストラップに足を絡ませるなど、身体から離さない意識が何よりも大切になります。
旅が快適になるバッグの中身とは

最高のバッグを手に入れても、その中身が整理されていなければ意味がありません。街歩きバッグに入れるべきものは、「必要最小限」かつ「戦略的に」準備するのが鉄則です。
最も重要な考え方は「貴重品の分散」です。万が一、メインのバッグを盗まれても旅を続けられるように、リスクを分散させることが不可欠です。
貴重品分散の具体例
- 街歩き用の財布:その日に使う少額の現金と、メインのクレジットカード1枚のみ。
- セキュリティポーチ(服の下):予備のクレジットカード、日本円、パスポートの原本など。
- ホテルの金庫:さらに予備のカードや現金、パスポートのコピーなど。
このように、全ての貴重品を一つの場所にまとめないことで、最悪の事態を避けることができます。
必須アイテムリスト
貴重品以外に、街歩きバッグに入れておくと安心なアイテムは以下の通りです。
- スマートフォンとモバイルバッテリー:もはや生命線です。モバイルバッテリーは預け入れ荷物に入れられないため、必ず手荷物として持ち込む必要があります。
- 衛生用品:ウェットティッシュや除菌ジェル、少量のティッシュは、海外の衛生環境を考えると必須と言えます。
- 基本的な救急用品:絆創膏や普段飲んでいる常備薬。
- エコバッグ:お土産などで急に荷物が増えた際にあると非常に便利です。
防犯技術「デコイ・ウォレット」
さらにセキュリティ意識を高める方法として、「おとりの財布(デコイ・ウォレット)」があります。これは、万が一強盗に遭遇した際に差し出すためのダミーの財布です。中には少額の現金と期限切れのカードなどを入れておき、本物の貴重品は別の場所に隠しておきます。自らの安全を最優先するための、自己防衛術です。

機内持ち込み手荷物とバッグの規定

海外旅行用のバッグを選ぶ際、そのバッグを機内に持ち込めるかどうかは非常に重要なポイントです。航空会社の規定は年々厳しくなる傾向にあり、事前に確認を怠ると、空港で思わぬ追加料金が発生する可能性があります。
一般的に、国際線の機内持ち込み手荷物のサイズは3辺の合計が115cm以内、重さは10kg以内とされていますが、これはあくまで目安です。
航空会社ごとに規定は異なります
LCC(格安航空会社)はもちろん、フルサービスキャリアであっても航空会社や路線、使用する機材(特に小型機)によって規定は細かく異なります。必ず搭乗する航空会社の公式サイトで最新の情報を確認してください。キャスターやハンドルもサイズに含まれる点に注意が必要です。
主要航空会社の規定比較(参考)
以下は一般的な規定の参考例です。渡航前に必ずご自身でご確認ください。
航空会社 | 3辺の合計 | 各辺のサイズ(目安) | 重量(身の回り品含む) | 個数 |
---|---|---|---|---|
ANA | 115cm以内 | 55cm x 40cm x 25cm以内 | 10kg以内 | 手荷物1個 + 身の回り品1個 |
JAL | 115cm以内 | 55cm x 40cm x 25cm以内 | 10kg以内 | 手荷物1個 + 身の回り品1個 |
ジェットスター | 115cm以内 | 56cm x 36cm x 23cm以内 | 7kg以内 | 手荷物1個 + 身の回り品1個 |
(参照:ANA公式サイト, JAL公式サイト, ジェットスター公式サイト)
街歩き用のバッグを、機内に持ち込む「身の回り品」としてカウントするのか、それとも手荷物と見なすのかも重要なポイントです。多くの航空会社では、ハンドバッグやノートPCバッグ程度の大きさのものを「身の回り品」として、規定のスーツケースとは別に持ち込むことを許可しています。
女性向けのおしゃれなバッグ選び

女性にとって、旅先のバッグは単なる荷物入れではなく、気分を上げるファッションアイテムの一部です。しかし、デザイン性だけを重視して、機能性や安全性を疎かにするのは避けたいところ。ここでは、「おしゃれ」と「実用性」を両立させたバッグ選びのポイントを紹介します。
ポイント1:「軽さ」
石畳の道を長時間歩くヨーロッパの街歩きでは、バッグ自体の重さが疲労に直結します。Longchamp(ロンシャン)やLeSportsac(レスポートサック)に代表される、高品質なナイロン素材のバッグは、驚くほど軽量でありながら耐久性も高く、多くの女性旅行者に支持されています。
ポイント2:「収納力」
おしゃれなだけでなく、使い勝手も重要です。女性ならではの視点で作られたポケット配置や、簡易的なファスナーロックなど、スマートに物を取り出せるデザインは、旅のストレスを大きく軽減してくれます。デザインが素敵でも、中に仕切りが全くないと、鍵やリップクリームがごちゃごちゃになって探すのが大変ですよね。内外に機能的なポケットがいくつあるか、というのは意外と重要なチェックポイントです。
ポイント3:シーンを選ばない「デザイン」
カジュアルな街歩きから、少し良いレストランでのディナーまで、幅広いシーンに対応できるクリーンで上品なデザインが一つあると重宝します。Herve Chapelier(エルベシャプリエ)のトートなどは、その代表格と言えるでしょう。ただし、これらのファッションブランドのバッグは、前述のセキュリティ機能が搭載されていないことが多いため、貴重品の管理はバッグインバッグやセキュリティポーチを併用するなどの工夫が必要です。
メンズに人気のバッグブランドを紹介

男性向けの街歩きバッグ選びでは、耐久性、機能性、そして無駄を削ぎ落としたデザインが重要な判断基準となります。長年の使用に耐えうる、タフでスマートな相棒となるブランドを紹介します。
質実剛健・日本製クオリティ:PORTER(ポーター)
「一針入魂」を掲げる日本の吉田カバンが手がけるブランド、PORTER(ポーター)。その製品は、卓越した耐久性と機能美で、国内外に多くのファンを持っています。特に米軍のフライトジャケットをモチーフにした「TANKER」シリーズは、非常に軽量でありながら丈夫で、時代に流されない普遍的なデザインが魅力です。
アーバン・アウトドアの美学:Arc’teryx
アウトドアで培われた高機能素材を、洗練された都市的なデザインに落とし込んだブランドも人気です。Arc’teryx(アークテリクス)は、その卓越した設計と快適な装着感で絶大な支持を得ています。また、耐久性の高い高品質な素材を用い、ミニマルな外観の内に考え抜かれた収納システムを秘めた、まさに現代の都市生活者のためのバッグです。
素材で選ぶという視点
バッグの性格は素材で大きく変わります。一般的なナイロンよりも遥かに頑丈な「CORDURA®(コーデュラ)ナイロン」や、さらに強靭で軍用規格(ミルスペック)に準拠した「バリスティックナイロン」を採用したモデルは、タフな使用環境でも長く愛用できます。BRIEFING(ブリーフィング)などがその代表です.。
40代が持ちたい上品なデザイン

旅行経験も豊富になる40代のバッグ選びは、若者とは少し違った視点が加わります。それは、「品質」と「TPO」、そして「自分らしさ」です。ただ流行を追うのではなく、長く愛せる本質的な価値を持つ一品を選びたいものです。
ナイロン素材でも「上質」を選ぶ
40代の旅のスタイルには、上質感が欠かせません。カジュアルなナイロン素材であっても、織りの密度が高く、ほのかな光沢感があるものや、レザーのパーツがアクセントとして使われているものを選ぶと、ぐっと上品な印象になります。前述のPORTERやBRIEFING、Herve Chapelierなどは、まさに大人の要求に応える品質を備えています。
レザートートの注意点
高級感のあるレザートートは非常に魅力的ですが、海外旅行の街歩きにおいては注意が必要です。一般的に重く、水に弱いという機能的なデメリットに加え、「裕福な旅行者」の象徴と見なされ、スリのターゲットになりやすいというリスクも伴います。TPOを考え、ディナーの際など限定的なシーンで使うのが賢明かもしれません。
機能と洗練されたデザインの両立
セキュリティ機能を搭載したバッグも、最近ではデザイン性も高まっています。女性向けのバッグにもデザインと防犯機能を両立させたブランドも登場しています。一見するとセキュリティバッグには見えない洗練されたデザインは、安全とおしゃれをスマートに両立させたい40代に最適です。
最終的には、派手なブランドロゴを主張するのではなく、シンプルで品質が良く、機能的であることが、大人の旅のバッグ選びにおける重要な指針となるでしょう。
海外旅行バッグの街歩き・持ち歩き・機内持ち込み用おすすめ

- 海外旅行バッグの街歩きでの基本
- 便利な海外旅行バッグの持ち歩き方
- 機内持ち込みバッグのおすすめを紹介
- 街歩きバッグのおすすめを紹介
- 持ち歩きバッグのおすすめを紹介
海外旅行バッグの街歩きでの基本
ひとくちに「海外旅行」と言っても、そのスタイルは千差万別です。あなたが計画している旅の性格によって、最適なバッグの姿は大きく異なります。まずは自身の旅のスタイルを分析することが、失敗しないバッグ選びの第一歩です。
都市探訪型(ヨーロッパ周遊など)
美術館を巡り、公共交通機関を乗りこなし、石畳の道を長時間歩くような都市探訪では、セキュリティ性能と機動性が最優先されます。両手が自由になり、体にフィットするクロスボディバッグや、防犯機能付きのリュックサックが適しています。一日に必要なものが収まる、適度な容量と軽量性も重要です。
リゾート滞在型(東南アジアのビーチなど)
リゾートでのんびり過ごす旅なら、求める要素は変わります。日焼け止めや本を気軽に放り込める軽量なトートバッグや、突然のスコールにも対応できる耐水性のある素材のバッグが活躍します。リラックスした雰囲気に合う、カジュアルなスタイルが重視されるでしょう。
旅の達人が実践する「ツーバッグ・システム」
複数の都市を巡るアクティブな旅では、より戦略的なバッグシステムが有効です。それは、大きな荷物を入れたメインバッグ(バックパックなど)とは別に、日中の探索用に小型でセキュリティ性能が極めて高いサブバッグを携帯する「ツーバッグ・システム」です。これにより、移動性と安全性を両立させることができます。
便利な海外旅行バッグの持ち歩き方

バッグの「種類」によって、持ち歩き方や得意なシーン、そして安全性が大きく異なります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分の優先順位と照らし合わせることが後悔のない選択に繋がります。
3大バッグタイプ徹底比較
バッグタイプ | セキュリティレベル | 容量 | 快適性/機動性 | おすすめの用途 |
---|---|---|---|---|
ショルダー/クロスボディ | 高(体の前面で着用時) | 中 | 中(重いと肩に負担) | 都市探訪、ショッピングなど。安全性とアクセス性を両立させたい場面に最適。 |
リュックサック | 低(背負った状態) | 高 | 高(重量分散に優れる) | カメラなど荷物が多い日に。ただし、人混みでは必ず前に抱えるなどの対策が必須。 |
ボディバッグ/スリング | 最高(体に密着) | 低 | 最高(軽量で動きやすい) | 貴重品のみを携帯する場合や、前述の「ツーバッグ・システム」での貴重品入れとして。 |
多くの専門家が都市部での街歩きに最も推奨するのが、クロスボディバッグ(斜めがけバッグ)です。バッグ本体を常に体の前に置くことで、スリに対する最もシンプルかつ効果的な防御策となります。財布やスマホを素早く取り出せるアクセスの良さも大きな利点ですね。
リュックの弱点と対策
リュックは容量と快適性で優れますが、背後にあるためスリの格好の的になります。この弱点を克服するためには、①人混みでは前に抱える、②ファスナーにロックをかける、③防犯設計のモデルを選ぶ、といった意識的な対策が不可欠です。

機内持ち込みバッグのおすすめを紹介

機内に持ち込むバッグを選ぶ際、単に規定サイズに収まるというだけでなく、「機内での過ごしやすさ」と「到着後の使い勝手」という2つの視点から選ぶことが、旅全体の快適さを大きく向上させます。長時間のフライトでは必要なものをスマートに取り出せる機能性が、そして空港に到着した後はそのまま街へ繰り出せる利便性が求められます。
ここでは、そうした厳しい要求に応える、具体的なおすすめの機内持ち込みバッグをタイプ別に紹介します。
ビジネスも観光もこなす多機能バックパック
仕事道具も持ち込む出張や、ガジェット類を多用する旅におすすめなのが、高機能なビジネス・トラベル用バックパックです。
例えば、ポーター(吉田カバン)のINTERACTIVE(インタラクティブ)などが挙げられます。これらのバッグは、保護パッド付きのPC専用コンパートメントを備えているのはもちろんのこと、内部の仕切りが非常に機能的に作られています。そのため、充電器や書類、パスポートなどを定位置に整理して収納できます。
また、スーツケースのハンドルに固定できるキャリーオン機能が付いているモデルが多く、空港内での移動が非常にスムーズになる点も大きなメリットです。デザインもミニマルで洗練されているため、旅先の商談から観光まで、シーンを選ばずに使えるでしょう。
女性で軽さと携帯性を最優先するなら
荷物はできるだけ軽くしたい、という方には、圧倒的な軽量性を誇るバッグが適しています。その代表格が、Longchamp(ロンシャン)の「ル・プリアージュ」です。ナイロン製で驚くほど軽く、使わない時はコンパクトに折りたたんでスーツケースに収納することもできます。
機内では身の回りのものを入れるバッグとして使い、旅先でお土産など荷物が増えた際にはサブバッグとして活躍します。一つ持っていると、あらゆるシーンで柔軟に対応できるため、特に女性の旅行者から絶大な支持を集めています。
前述の通り、ロンシャンのようなシンプルなトートバッグは、内部にポケットや仕切りが少ない傾向があります。そのため、鍵やイヤホンといった小物がバッグの底で迷子になりがちです。バッグインバッグなどを活用して、中身を整理する工夫をすると、より快適に利用できます。
コストパフォーマンスと普遍的な使いやすさ
「高機能なバッグは魅力的だけれど、価格も気になる」という方には、優れたコストパフォーマンスを誇るブランドがおすすめです。特にTHE NORTH FACEの「シングルショット」は、多くの旅行者に愛用されています。
背面構造が肩への負担を軽減し、PCポケットやサブポケット、さらには耐久性まで備えながら、手頃な価格で提供されています。デザインも極めてシンプルなので、年齢や性別、服装を問わず、誰にでも使いやすいというのが最大の魅力と言えるでしょう。
結局のところ、機内持ち込みバッグに「これ一つで完璧」という正解はありません。PC作業をするのか、本を読むのか、あるいはすぐに眠ってしまうのか。ご自身の機内での過ごし方や旅のスタイルを想像しながら、最適なパートナーを見つけることが大切です。
街歩きバッグのおすすめを紹介

ここでは、これまでの分析を踏まえ、具体的なブランドやモデルをいくつか紹介します。いずれも安全性と機能性、デザイン性を兼ね備えた、信頼できる一品です。
システムで守る:Travelon(トラベロン) シリーズ
「5-Point Anti-Theft Security System」という分かりやすいコンセプトで、主要な盗難の脅威を網羅的にカバーするアメリカのブランドです。切り裂き防止のボディとストラップ、ロック機能、RFIDブロックなど、必要な機能が標準装備されており、ユーザーに精神的な余裕をもたらします。特にクロスボディバッグは実用性が高く人気です。
機能性とデザイン:Arc’teryx(アークテリクス) Mantis 2 Waistpack
セキュリティ特化ではありませんが、その卓越した収納設計と洗練されたデザインで絶大な人気を誇るウエストパック(ボディバッグ)です。体にフィットする快適な装着感に加え、背面の隠しポケットはスマートフォンを安全かつ素早く取り出すのに最適。その機能的な美しさは、所有する喜びをもたらしてくれます。
持ち歩きバッグのおすすめを紹介

メインの街歩きバッグとは別に、旅の利便性と安全性を飛躍的に向上させる「もう一つのバッグ」を持つ戦略も非常に有効です。ここでは、そんな名脇役となる持ち歩きバッグを紹介します。
防犯対策:セキュリティポーチ/マネーベルト
これは、絶対的な安心感を求めるための究極のソリューションです。薄型で衣服の下に隠せるセキュリティポーチは、「貴重品の分散」戦略の核となるアイテム。予備のクレジットカードや現金、パスポートの原本などをここに保管することで、万が一メインバッグが盗難に遭っても、旅の続行を可能にする文字通りの生命線となります。多くの旅行用品ブランドから発売されています。
メインバッグに入れるのは、その日に使う分だけの現金とカード。残りの虎の子は、このセキュリティポーチで肌身離さず守りましょう。
お土産問題にも:パッカブルバッグ
海外旅行では、お土産や買い物で予想外に荷物が増えることが日常茶飯事です。そんな時、小さなポーチ状に折りたためるパッカブルバッグを一つ忍ばせておけば、スマートに荷物を持ち帰ることができます。
これは、空港での超過手荷物料金を回避するための賢い一手でもあります。Matador(マタドール)やmont-bell(モンベル)、無印良品など、多くのブランドが軽量で耐久性の高い優れた製品を、トート、ダッフル、リュックといった様々な形状で提供しています。旅のスタイルに合わせて一つ選んでおくと、必ず役立つ時が来るでしょう。
総括:海外旅行バッグの街歩き・持ち歩き・機内持ち込み用おすすめ
海外旅行の街歩きバッグ選びは、あなたの旅の質を決定づける重要なプロセスです。この記事で紹介したポイントを参考に、あなたにとって最高のパートナーを見つけてください。
- 海外旅行のバッグ選びは安全性・機能性・デザイン性のバランスが重要
- スリ対策として切り裂き防止やロック機能、RFIDブロックは有効
- 日本の常識は通用しないため、常に防犯意識を持つ
- 貴重品は一つのバッグにまとめず、必ず複数の場所に分散させる
- モバイルバッテリーや衛生用品は街歩きバッグの必須アイテム
- 機内持ち込みのサイズや重量は航空会社の公式サイトで必ず確認する
- 女性は軽量性とおしゃれさ、機能的なポケット配置を重視する
- メンズは耐久性の高い素材と無駄のない機能美を求める
- 40代は品質やTPOを意識した上品なデザインを選ぶ
- 旅のスタイル(都市探訪、リゾートなど)で最適なバッグは異なる
- セキュリティを最優先するならクロスボディバッグが最も推奨される
- リュックは便利だが人混みでは前に抱えるなどの対策が必要
- サブバッグとしてパッカブルバッグやセキュリティポーチを準備すると万全
- 最終的には、徹底した準備がもたらす「自信」が旅を豊かにする



