オーストラリアの主食と聞いて、何を思い浮かべますか。「オーストラリアの食事はまずい」という噂を耳にして、留学や旅行前の食生活に不安を感じている方もいるかもしれません。実は、オーストラリアには日本のように決まった主食はなく、その日の料理に合わせてパンやじゃがいも、時には米も食べるという、非常に柔軟な食文化が根付いています。
この記事では、オーストラリアの食事事情について、その特徴や日本との違いを詳しく解説します。多文化が融合して生まれたユニークな食文化の背景から、カンガルー肉などの珍しい食材、家庭料理、オーストラリア発祥の有名な食べ物、現地の飲み物やお酒、そして知っておきたい食事のマナーに至るまで、幅広く掘り下げていきます。現地の食の魅力を知れば、きっとあなたの不安は期待に変わるはずです。
- オーストラリアの多様な主食文化とその歴史的背景
- 「食事がまずい」と言われる理由と日本との文化的な違い
- 絶対に味わうべき有名な食べ物や日常的な家庭料理
- 留学や旅行で役立つ現地の食事マナーと習慣
オーストラリアの主食とは?「食事がまずい」は本当か

- 多文化が育んだオーストラリアの食文化
- オーストラリアならではの食事の特徴
- 食事がまずいのは日本との違いが原因?
- 主食の代表格、じゃがいもとパン
- 日本人には欠かせないお米の入手方法
多文化が育んだオーストラリアの食文化
オーストラリアの食文化は、単一のルーツを持つのではなく、三つの大きな歴史の層が重なり合って形成された、きわめて多様性に富んだものです。このダイナミックな食の風景を理解することが、オーストラリアの食卓を知る第一歩となります。
第一の層は、6万5千年以上にわたる先住民アボリジニの伝統的な食「ブッシュ・タッカー」です。これはオーストラリア固有の動植物を活かした、自然と共生する知恵の結晶と言えます。
第二の層として、18世紀末からのイギリス植民地化がもたらした西洋の食文化が挙げられます。ロースト料理やパイ、シンプルな味付けといった英国の食習慣は、現代に至るまでオーストラリア料理の基本的な骨格を形成しています。
そして第三の層が、第二次世界大戦後に世界中から訪れた移民たちがもたらした「食の革命」です。特にイタリアやギリシャ、レバノンといった地中海沿岸諸国、そしてベトナムや中国、タイなどのアジア諸国からの移民は、自国の豊かな食文化を持ち込みました。ニンニクやオリーブオイル、ハーブ、スパイス、そしてパスタやピザといった料理がオーストラリアの食卓に彩りと深みを与え、現在の多文化的な食のモザイクを完成させたのです。
このように、オーストラリアの食文化は、異なる歴史と文化が融合し、進化し続ける「生きた文化」であると考えられます。
オーストラリアならではの食事の特徴

オーストラリアの食事には、その国民性やライフスタイルを反映したいくつかの際立った特徴が見られます。
一つ目は、カジュアルで社交的な食事スタイルです。その象徴が、国民的な娯楽ともいえるバーベキュー(BBQ)文化でしょう。週末になると、家族や友人が集まり、自宅の庭や公園の公共BBQ施設で気軽に食事を楽しみます。ここでの主役は料理そのものよりも、むしろ人々が集い、リラックスした雰囲気で語り合うコミュニケーションの時間にあります。
二つ目は、新鮮で質の高い食材をシンプルに活かすという考え方です。広大な国土と多様な気候に恵まれたオーストラリアは、質の高い肉類、シーフード、野菜、果物の宝庫です。特に「モダン・オーストラリアン」と呼ばれる現代的な料理では、地元の旬の食材を最大限に活かす「地産地消」が重視される傾向にあります。
三つ目の特徴は、パブやカフェがコミュニティのハブとして機能している点です。パブは単にお酒を飲む場所ではなく、手頃な価格の食事(パブ・グラブ)を楽しみながら交流する社交場となっています。また、イタリア移民がもたらしたエスプレッソ文化を基盤に、世界でも最高レベルと評されるカフェ文化が花開きました。多くの人々にとってカフェは、質の高いコーヒーを味わいながら過ごす「第三の場所」として、日常生活に不可欠な存在です。
これらの特徴から、オーストラリアの食事は単に空腹を満たす行為ではなく、人々とつながり、自然の恵みを分かち合う、生活に深く根差した文化的実践であると言えます。以下の記事でもオーストラリアの食事について詳しく解説しています。

食事がまずいのは日本との違いが原因?

一部の日本人旅行者などから「オーストラリアの食事はまずい」という声が聞かれることがありますが、これは料理の質そのものの問題というより、日本とオーストラリアの間に存在する、食に対する根本的な哲学や味覚の違いに起因すると考えられます。
大きな理由の一つは、オーストラリア料理の基層を成すイギリス料理の食文化にあります。伝統的なイギリス料理は、素材を茹でるか焼くかといったシンプルな調理法が中心で、味付けも塩やコショウが基本でした。これは、食材が本来持つ繊細な風味や「うま味」を最大限に「引き出す」ことを重視する日本の食文化とは対照的です。日本料理が「引き算の美学」とすれば、西洋の伝統的な料理は、ソースやスパイスで風味を加え、食材を力強い味わいへと「変換」させていく「足し算の文化」と表現できます。
このため、日本の繊細な味覚に慣れた人々にとって、オーストラリアの家庭料理やパブ飯のしっかりとした塩味や濃厚なソースは、素材の風味を損なっているように感じられる場合があります。
また、食感の捉え方にも違いが見られます。日本料理が「歯ごたえ」や「喉ごし」といった多様な食感を大切にするのに対し、じっくり煮込まれたシチューやクリーミーなマッシュポテトなどは、単調に感じられるかもしれません。さらに、一皿のボリュームが日本に比べて格段に多いことや、盛り付けの繊細さよりも豪快さが重視される点も、違和感につながる要因となり得ます。
以上の点を踏まえると、「まずい」という評価は、二つの異なる文化の価値観が出会った際に生じる、一種のカルチャーショックの表れと理解するのが適切でしょう。
主食の代表格、じゃがいもとパン

オーストラリアには、日本の「ご飯」のように食卓の中心に座る絶対的な単一の主食は存在しません。その代わり、料理の文化的背景に応じて炭水化物が柔軟に選ばれるのが大きな特徴です。中でも、イギリス文化の影響を色濃く受け継ぐパンとじゃがいもは、主食の代表格として日常的に消費されています。
パンは、オーストラリア人の食生活に最も深く浸透していると言えるでしょう。朝食には、国民食ベジマイトを塗ったトーストが定番です。昼食には、ハムやチーズ、サラダなどを挟んだ手軽なサンドイッチが好まれます。そして夕食では、スープやメインディッシュに添えるディナーロールとして、一日を通して活躍します。スーパーマーケットにはシンプルな食パンから、職人が作るサワードウブレッドまで、多種多様なパンが並びます。
じゃがいももまた、食卓に欠かせない存在です。特にマッシュポテトは、ソーセージと合わせる「バンガーズ&マッシュ」や、ロースト料理の付け合わせとして不動の人気を誇ります。また、フライドポテト(チップス)は、国民食フィッシュ・アンド・チップスに不可欠な要素です。これらの料理は、開拓時代から続く質実剛健な食文化の記憶を今に伝えています。
このように、パンとじゃがいもはオーストラリアの食卓の基盤を支える、最も身近な主食としての役割を担っているのです。
日本人には欠かせないお米の入手方法

オーストラリアでもお米は広く食べられていますが、その位置づけや入手方法は日本とは異なります。留学や長期滞在を考えている方にとって、お米の事情は気になる点ではないでしょうか。
まず、ColesやWoolworthsといった現地の一般的な大手スーパーマーケットでお米を購入することは可能です。ただし、そこで主流となっているのは、タイ米やジャスミンライスに代表される「インディカ米(長粒種)」です。日本人が食べ慣れているような、粘り気と甘みのある「ジャポニカ米(短粒種)」の取り扱いは少ないのが実情です。
しかし、希望がないわけではありません。オーストラリア産の米ブランド「SunRice」の中には、「Sushi Rice」や「Koshihikari」といった名称で販売されている短粒種の米があり、日本米に近い食感で楽しむことができます。価格も比較的手頃なため、多くの日本人に利用されています。
より本格的な日本のブランド米を求める場合は、都市部にあるアジア系食料品店や日本食材店へ行く必要があります。そこでは新潟県産コシヒカリなども手に入りますが、輸入品であるため価格は日本の2倍から3倍程度になることが一般的です。
調理法については、現地で手頃な価格の炊飯器を購入するほか、専用の炊飯器具や鍋を使って炊くことも可能です。現地の水は硬水であることが多いため、少し長めに浸水させるなどの工夫をすると、より美味しく炊き上がります。
オーストラリアの主食・食べ物と「食事がまずい」噂を覆す魅力

- オーストラリアの新鮮な食材の魅力
- オーストラリア発祥の有名な食べ物
- 代表されるオーストラリアの家庭料理
- 料理と共に楽しむ現地の飲み物やお酒
- 知っておくと安心な食事のマナー
オーストラリアの新鮮な食材の魅力

オーストラリアの食文化の豊かさは、その広大な国土と多様な自然環境がもたらす、新鮮で質の高い食材によって支えられています。北の熱帯から南の冷涼な地域まで、それぞれの風土がユニークな恵みを生み出し、料理人たちの創造性を刺激しています。
肉類
オーストラリアは世界有数の牛肉・羊肉の生産国です。広大な牧草地で放牧されて育つグラスフェッドビーフは、脂肪が少なく赤身の味わいが濃いと評価されています。また、柔らかく臭みの少ないラム肉は国民的な食材であり、ローストやBBQで楽しまれます。近年では、カンガルー肉もスーパーで一般的に販売されるようになりました。一部の専門機関の情報によると、高タンパクで低脂肪なヘルシーミートとして注目されています。
シーフード
三方を海に囲まれたオーストラリアは、シーフードの宝庫でもあります。癖がなく上品な味わいの白身魚バラマンディ、濃厚な風味のシドニー・ロック・オイスター、大ぶりのエビ(プローン)などが全国的に人気です。特に、南の冷たい海で育つタスマニアンサーモンやアワビ、ウニは世界最高品質と評され、国内外の美食家を魅了しています。
ブッシュ・タッカー
先住民アボリジニの伝統食材であるブッシュ・タッカーも、現代の食材として価値が再認識されています。レモンのような強い香りのハーブ「レモンマートル」、焙煎するとナッツのような風味がする「ワトルシード」、そして柑橘のキャビアとも呼ばれる「フィンガーライム」などは、モダン・オーストラリアン料理に独特のアクセントを加える食材として珍重されています。
果物と野菜
年間を通じて様々な果物や野菜が収穫されるのも魅力です。クイーンズランド州のマンゴーやパイナップルといったトロピカルフルーツ、タスマニア州のチェリーやリンゴ、そしてオーストラリア原産のマカダミアナッツなど、その土地ならではの味覚が豊富に存在します。
季節 | 代表的な果物 | 代表的な野菜 |
夏 (12月-2月) | マンゴー, チェリー, ベリー類 | トマト, トウモロコシ, アスパラガス |
秋 (3月-5月) | リンゴ, ブドウ, イチジク | カボチャ, サツマイモ, ブロッコリー |
冬 (6月-8月) | 柑橘類 (オレンジ), キウイフルーツ | 根菜類 (ニンジン), カリフラワー |
春 (9月-11月) | イチゴ, アボカド, バナナ | アスパラガス, グリーンピース, 豆類 |
※広大な国土のため、地域により旬は異なります。
オーストラリア発祥の有名な食べ物

オーストラリアには、その歴史や文化を色濃く反映した、国民に深く愛されるオーストラリア発祥の食べ物やスイーツが数多く存在します。これらは単なる食品ではなく、オーストラリア人のアイデンティティの一部ともなっています。
ラミントン (Lamington)
オーストラリアを代表する伝統菓子です。四角いスポンジケーキをチョコレートソースでコーティングし、乾燥ココナッツをまぶして作られます。19世紀末のクイーンズランド州総督ラミントン卿に由来するとされ、今ではカフェの定番メニューであり、チャリティーイベントなどでもよく販売されます。
パブロバ (Pavlova)
メレンゲを焼いた生地の上に、ホイップクリームと季節のフルーツをふんだんに飾った、見た目も華やかなデザートです。1920年代にオーストラリアを訪れたロシアの伝説的バレリーナ、アンナ・パブロバにちなんで名付けられました。外はサクサク、中はマシュマロのように柔らかい独特の食感が特徴で、クリスマスなどのお祝いの席に欠かせません。
アンザック・ビスケット (ANZAC Biscuit)
第一次世界大戦中、オーストラリア・ニュージーランド軍団(ANZAC)の兵士へ送るために、その妻たちが日持ちする材料で作ったのが始まりとされる、歴史あるビスケットです。オーツ麦、ココナッツ、ゴールデンシロップを使い、保存性を高めるために卵を使用しないのが特徴です。毎年4月25日の戦没者追悼記念日「アンザックデー」には、多くの家庭でこのビスケットが焼かれます。
ベジマイト (Vegemite)
好き嫌いがはっきりと分かれることで有名な、オーストラリアの国民食です。ビール醸造の副産物である酵母エキスから作られた発酵食品で、非常に塩辛く、独特の風味があります。バターをたっぷり塗ったトーストにごく薄く伸ばして食べるのが最も一般的なスタイルです。
これらの食べ物は、オーストラリアの歴史やライフスタイルを物語る「食のアイコン」であり、現地を訪れた際にはぜひ試してみてほしい味と言えるでしょう。
代表されるオーストラリアの家庭料理

オーストラリアの家庭料理を語る上で、バーベキュー(BBQ)の存在は欠かせません。オーストラリア人にとってBBQは、単に屋外で肉を焼く調理法ではなく、家族や友人との絆を深めるための社会的な儀式であり、カジュアルで平等な国民性を象徴する文化です。
多くの公園やビーチには、誰でも無料で利用できる電気式の公共BBQグリルが設置されており、人々は気軽にアウトドアでの食事を楽しみます。家庭では、週末になると庭でBBQパーティーが開かれ、ソーセージやステーキ、ラムチョップなどが焼かれます。ホストが肉を用意し、ゲストがサラダやデザートを持ち寄る「bring a plate」というスタイルも一般的です。
BBQと並ぶもう一つの代表的な家庭料理が「サンデー・ロースト」です。これは日曜日に家族で囲むロースト料理で、イギリス文化の伝統を受け継ぐものです。特に、牧羊が盛んなオーストラリアではラムのローストがご馳走とされており、ミントソースを添えて食べるのが定番となっています。
また、移民文化の影響を受けた家庭料理も深く浸透しています。例えば、イタリア系の家庭から広まったスパゲッティ・ボロネーゼは、今や多くのオーストラリアの家庭で週に一度は食卓に上る定番メニューです。
これらの料理からわかるように、オーストラリアの家庭料理は、開拓時代からの伝統、イギリスの遺産、そして多文化主義がもたらした新しい味が融合した、豊かで気取らない魅力にあふれています。
料理と共に楽しむ現地の飲み物やお酒

オーストラリアの食文化は、料理だけでなく、それを引き立てる飲み物やお酒の文化も非常に豊かで洗練されています。特にコーヒー、ワイン、ビールの分野では、世界的に高い評価を受けています。
洗練されたコーヒー文化
オーストラリア、特にメルボルンは「世界のコーヒー首都」と称されるほど、高度に発達したカフェ文化を誇ります。その象徴が、オーストラリア発祥とされる「フラットホワイト」です。エスプレッソにきめ細やかなスチームミルクを注いだもので、カフェラテよりも泡の層が薄く、コーヒーの風味をより強く感じられるのが特徴です。大手チェーン店よりも、独自の豆を焙煎し、熟練のバリスタが一杯ずつ丁寧に淹れる独立系のカフェが絶大な支持を集めています。
世界に誇るオーストラリアワイン
オーストラリアは世界有数のワイン生産国であり、その品質は国際的に高く評価されています。広大な国土には多様な気候帯が存在し、地域ごとに個性豊かなワインが造られています。
州 | 主要産地 | 主なブドウ品種 | ワインのスタイル |
南オーストラリア州 | バロッサ・ヴァレー | シラーズ | 力強く凝縮感のある赤ワイン |
西オーストラリア州 | マーガレット・リヴァー | カベルネ・ソーヴィニヨン | エレガントで骨格のある赤ワイン |
ビクトリア州 | ヤラ・ヴァレー | ピノ・ノワール | 繊細で優雅な赤ワイン |
タスマニア州 | タスマニア全域 | シャルドネ, ピノ・ノワール | 高品質なスパークリングワイン |
クラフトビールの隆盛
かつては大手メーカーのラガービールが市場を席巻していましたが、近年ではクラフトビールの波が国中に広がっています。小規模な醸造所(マイクロブルワリー)が、地域の特色を活かした独創的なエールやラガーを次々と生み出し、パブや専門店のタップを彩っています。消費者の選択肢は格段に広がり、ビール愛好家にとっては非常に魅力的な環境が整っています。
知っておくと安心な食事のマナー

オーストラリアでの食事をより快適に楽しむためには、現地のマナーや習慣を理解しておくことが大切です。全体的にカジュアルな雰囲気ですが、平等主義の精神が根付いたこの国ならではの暗黙のルールが存在します。
チップは原則不要
オーストラリアでは、レストランやカフェ、タクシーなどでチップを渡す習慣は基本的にありません。これは、法律で定められた最低賃金が比較的高水準であり、サービス料が給与に含まれているという考え方が一般的だからです。もし本当に素晴らしいサービスを受けて感謝を示したい場合は、任意で渡すこともできますが、義務ではないことを覚えておきましょう。
BYO(持ち込み)制度
「Bring Your Own」の略であるBYOは、レストランに自分のお酒を持ち込める便利なシステムです。酒類販売ライセンスを持たない小規模なレストランなどで導入されていることが多い習慣です。ただし、全ての店が対応しているわけではなく、一般的に持ち込みには「コーケージ」と呼ばれる開栓料がかかります。利用する際は、事前にBYOが可能かどうか、またコーケージの料金を確認するのがスマートです。
店員への敬意
オーストラリアでは、客と店員が対等な立場にあるという考え方が非常に重視されます。注文や会計の際には「Please」や「Thank you」を必ず使い、敬意のこもった態度で接することが求められます。横柄な態度や、大声で店員を呼びつけるような行為は、非常に無礼と見なされるので注意が必要です。
パブでの「シャウト」
パブなどでグループで飲む際には、「シャウト(Shout)」と呼ばれる独特の習慣があります。これは、一人が順番にグループ全員分の飲み物をおごるというもので、誰かが「It’s my shout.」と言ったら、それは「このラウンドは私がおごるよ」という意味です。シャウトされた側は、次のラウンドでシャウトし返すのが暗黙の了解となっています。
総括:オーストラリアの主食と「食事がまずい」の真相
記事のポイントをまとめます。
- オーストラリアには日本のような単一の主食は存在しない
- 料理の背景に応じてパン、じゃがいも、パスタ、米などが柔軟に選ばれる
- 食文化は先住民、イギリス、そして多文化移民という三つの歴史層から成る
- 「食事がまずい」という評価は料理の質ではなく文化や味覚の違いに起因する
- パンはトーストやサンドイッチとして日常的に最も広く消費されている
- じゃがいもはマッシュポテトやチップスとして英国由来の料理に欠かせない
- 日本米はアジア食材店で手に入るが比較的高価である
- BBQは単なる調理法ではなくコミュニケーションを重視する文化的な儀式
- パブやカフェは地域コミュニティの重要な社交場として機能している
- オージービーフやラム、バラマンディなど高品質な地元の食材が豊富
- カンガルー肉やフィンガーライムなどブッシュ・タッカーも注目されている
- ラミントンやパブロバはオーストラリアを代表する国民的なスイーツ
- フラットホワイトに象徴される世界レベルのコーヒー文化が根付いている
- 世界有数のワイン生産国であり産地ごとに個性的なワインが楽しめる
- チップは原則不要でBYOというお酒の持ち込み制度がある



