海外留学の準備を進める中で、「荷物はいったいどうするべきか?」という疑問は、誰もが直面する大きな課題です。短期留学から長期留学まで、期間によって必要なものは大きく変わります。特に女子の持ち物には、日本から持っていくべき特有のアイテムも少なくありません。
この記事では、出発前に役立つ留学の持ち物リストと、パッキングをいつから始めるべきか、荷物を入れるスーツケースの選び方まで、あらゆる情報を網羅した持ち物チェックリストを提供します。先輩たちの「持っていってよかったもの」「持っていけばよかったもの」という声も参考に、2週間や1ヶ月、3ヶ月の滞在から、半年や1年にわたる生活まで、あらゆるシナリオに対応できる準備を整えましょう。
- 期間別の持ち物の違いと具体的なリストがわかる
- 失敗しないスーツケース選びとパッキングのコツを学べる
- 経験者の声に基づいた「本当に役立つアイテム」がわかる
- 出発直前に使える最終チェックリストで忘れ物を防げる
留学の持ち物と短期・長期別の荷物選び

- 海外留学の荷物はどうする?基本戦略
- パッキングはいつから始めるべきか
- 荷物用スーツケース選びのポイント
- 短期留学(2週間〜3ヶ月)の持ち物
- 長期留学(半年〜1年)の持ち物
海外留学の荷物はどうする?基本戦略
海外留学の成功は、出発前の周到な準備にかかっていると言っても過言ではありません。特に荷物の準備は、現地での生活の質を直接左右する重要なステップになります。全ての持ち物を日本から持っていくのは現実的ではなく、「日本から持参すべきもの」と「現地で調達するもの」を賢く見極めることが、パッキングを成功させる最大の鍵です。
この判断の基準となるのは、「品質」「価格」「入手しやすさ」の3つのポイント。例えば、スキンケア用品や生理用品、高品質な文房具などは、日本製品の品質が非常に高いため持参するのがおすすめです。一方で、シャンプーやボディソープ、一部の食品などは重くかさばる上に、現地でも手頃な価格で手に入るため、現地調達が合理的と言えるでしょう。
持ち物準備の基本戦略
- 持参するもの:品質が重要で、自分の体質や好みに合うもの(基礎化粧品、常備薬、精密機器など)。軽量で、現地での入手が難しいもの。
- 現地調達するもの:重くてかさばる消耗品(シャンプー、洗剤など)。現地の気候や生活様式により適したもの(一部の衣類、食品など)。
このように、持ち物を戦略的に仕分けることで、スーツケースのスペースと重量を有効活用し、現地での不要な出費を抑えることが可能になります。
パッキングはいつから始めるべきか

留学準備はタスクが多岐にわたるため、計画的なスケジュール管理が不可欠です。パッキングをいつから始めるかという問いに対しては、「本格的な荷造りは出発の1ヶ月前、持ち物リストの作成は2ヶ月前から」というのが一つの目安になります。
2ヶ月前:持ち物リストの作成と情報収集
まずは、本記事のような情報を参考に、ご自身の留学期間や滞在先の気候、生活スタイルに合わせたオリジナルの持ち物リストを作成しましょう。この段階で、日本から持っていくものと現地で調達するものを大まかに分類しておくと、後の買い物がスムーズに進みます。また、スーツケースや変換プラグなど、新たに購入が必要なものもリストアップしておくと良いです。
1ヶ月前:買い出しと荷造りの開始
リストに基づいて、必要なものの買い出しを始めます。特に、処方薬が必要な場合は、医師に相談して英文の処方箋や薬剤携行証明書を発行してもらう必要があるため、早めに動き出すことが重要です。買い揃えたものから、使用頻度の低いものやオフシーズンの衣類などをスーツケースに詰めていきましょう。
直前のパッキングはNG
出発直前に慌ててパッキングをすると、必ずと言っていいほど忘れ物が発生します。また、重量オーバーに気づいて中身を減らさなければならないといったトラブルにもつながりかねません。心に余裕を持って出発するためにも、計画的な準備を心がけてください。
1週間前:最終確認と重量チェック
全ての荷物をパッキングし終え、スーツケースの重量を測ります。利用する航空会社の規定重量を超えていないかを確認し、もし超えている場合は中身を調整します。パスポートや入学許可証などの重要書類は、スーツケースではなく必ず手荷物に入れることを忘れないでください。
荷物用スーツケース選びのポイント

スーツケースは、留学生活を共にする大切な相棒です。デザインだけでなく、機能性、耐久性、そして航空会社の規定を考慮して、最適な一台を選ぶ必要があります。
スーツケース選びで最も重要なのは、「サイズ」と「重量」です。多くの航空会社がエコノミークラスの預け荷物の規定を「3辺の合計が158cm以内、重さ23kgまで」と定めています。この基準を念頭に置いて選ぶことが、追加料金を避けるための第一歩です。
スーツケース選びの5つのポイント
- タイプ:耐久性と防犯性に優れる「ハードタイプ」がおすすめです。素材は、軽量でありながら頑丈なポリカーボネート製が人気です。
- 開閉方式:頑丈な「フレームタイプ」と軽量な「ジッパータイプ」があります。長期留学で荷物が多くなる場合は、耐久性を重視してフレームタイプを選ぶのも良いでしょう。
- サイズ:前述の通り、3辺合計158cm以内の規定内で、容量が80L〜90L程度のものが、長期滞在にも対応しやすく汎用性が高いです。
- 重量:スーツケース自体の重さも重要です。同じ容量でも、4kgを切る軽量モデルから5kgを超えるものまで様々。可能な限り軽量なモデルを選ぶことで、その分多くの荷物を詰められます。
- キャスター:移動の負担を大幅に軽減してくれる「4輪タイプ」が圧倒的に便利です。360度スムーズに動くものを選びましょう。
TSAロックは必須?
アメリカ(ハワイ、グアム、サイパンを含む)へ渡航、またはアメリカで乗り継ぎをする場合は、テロ対策としてTSAロックが搭載されたスーツケースが必須です。TSA職員が特別な鍵で開錠して中身を検査するため、鍵をかけたまま預けることができます。TSAロックがない場合、鍵を壊されてしまう可能性があるので注意が必要です。
また、スーツケースだけでなく、機内持ち込み用のバックパックや、帰りにお土産が増えた際に役立つ折りたたみ式のボストンバッグも用意しておくと、非常に重宝します。
以下の記事でも留学向けのスーツケース選びについて詳しく紹介しています。

短期留学(2週間・1ヶ月・3ヶ月)の持ち物

2週間から3ヶ月程度の短期留学では、生活用品をすべて現地で揃えるのは非効率的です。そのため、滞在期間中に使い切れる量の消耗品を日本から持参するのが基本戦略となります。
衣類
滞在中の気候に合わせて、1週間分程度の着回しができる服があれば十分です。高価でおしゃれな服よりも、洗濯がしやすく、汚れても気にならないようなカジュアルな衣類を中心に選びましょう。下着や靴下も7〜10日分を目安に準備します。
日用品・消耗品
シャンプー、リンス、歯磨き粉、洗顔料などは、普段使っているものをトラベルサイズのボトルに移し替えて持参するのがおすすめです。化粧水や乳液などの基礎化粧品も、肌トラブルを避けるために使い慣れたものを持っていくのが安心です。特に、生理用品は日本の製品が品質・使い心地ともに優れているため、滞在日数分を用意していくことを強く推奨します。
短期留学の持ち物ポイント
- 衣類は洗濯することを前提に、1週間分を着回す。
- シャンプーなどの消耗品は、滞在期間分をトラベルサイズで持参する。
- 生理用品や基礎化粧品など、肌に直接触れるものは日本製がベスト。
- 現地での購入は最低限に抑え、荷物をコンパクトにまとめる。
常備薬(風邪薬、胃腸薬、鎮痛剤など)も、飲み慣れたものを一通り持っていくと、いざという時に心強いでしょう。
長期留学(半年〜1年)の持ち物

半年から1年以上にわたる長期留学では、全ての持ち物を日本から持っていくことは不可能です。短期留学とは逆に、「必要最低限のものを日本から持参し、生活に慣れながら現地で買い足していく」という考え方が重要になります。
渡航時に持っていく荷物は、スーツケースの7〜8割程度に抑えておくのが理想です。なぜなら、帰国時には必ずお土産や現地で購入したもので荷物が増えるからです。
衣類
渡航する季節の衣類を1週間分程度と、反対の季節の衣類を数着持っていれば十分です。例えば、夏に出発する場合は、冬物のコートや厚手のセーターは持っていかず、シーズンが近づいたタイミングで現地で購入するか、日本の家族に送ってもらうのが賢明な方法です。これにより、渡航時の荷物を大幅に減らすことができます。
日用品・消耗品
シャンプーやボディソープなどは、最初の数日を凌ぐためのトラベルサイズのみを持参し、基本的には現地で購入します。現地の水質に合わせた製品の方が、髪のきしみが少ないなど、結果的に合うこともあります。ただし、前述の通り、基礎化粧品、生理用品、歯ブラシ、爪切りなど、品質や使い心地にこだわりたいものは、可能な範囲で日本から持っていくのがおすすめです。
国際郵便の活用
長期留学では、日本の家族から荷物を送ってもらう「国際郵便」が非常に役立ちます。季節の衣類や不足した日本製品、書籍などを送ってもらえるよう、事前に家族と相談しておくと良いでしょう。ただし、国によっては送料が高額になったり、到着まで時間がかかったり、関税がかかる場合もあるので注意が必要です。
長期留学は「移住」に近い感覚です。すべてを完璧に準備していくのではなく、現地での生活を楽しみながら、必要なものを少しずつ揃えていくという柔軟な姿勢が大切になります。
留学の持ち物リスト|短期・長期兼用荷物

- 留学で持っていけばよかったものとは
- 留学に持っていってよかったものとは
- 女子の持ち物で特に注意したいアイテム
- カテゴリー別・留学の持ち物リスト
- パッキング用・持ち物チェックリスト
留学で持っていけばよかったものとは
「現地で買えばいいや」と軽く考えていたものが、実は入手困難だったり、品質が期待外れだったりして後悔するケースは少なくありません。ここでは、多くの留学生が「日本から持っていけばよかった…」と嘆くアイテムを紹介します。
「日用品の品質」が落とし穴
特に後悔の声が多いのが、日本製の高品質な日用品です。海外の製品は、機能面で「あと一歩」と感じることが多く、日々の小さなストレスにつながることがあります。
後悔しがちなアイテム ワースト3
- 爪切り・耳かき:海外の爪切りは切れ味が悪く、きれいに切れないことが多いです。また、欧米では耳かきを使う文化がほとんどなく、そもそも店頭で見つけること自体が困難です。これらは小さく軽量なので、必ず日本から持参しましょう。
- 常備薬:健康な時には重要性を忘れがちですが、慣れない環境で体調を崩した際、自分の症状を的確な言語で説明し、体に合う薬を探すのは至難の業です。普段から飲み慣れている風邪薬や胃腸薬、鎮痛剤は、何よりの「お守り」になります。
- フォーマルな服:「カジュアルな服しか着ないから」と準備を怠ると、大学の公式パーティーやホストファミリーとのディナーなど、予期せぬフォーマルな場面で服装に困ることがあります。高価なものである必要はないので、ワンピースやジャケットなど、きちんとした服装が1セットあると、いざという時に安心です。
これらのアイテムは、留学準備の段階では優先順位が低くなりがちですが、現地での生活が始まってからその重要性に気づくものばかりです。後悔しないためにも、スーツケースの隅にぜひ忍ばせておきましょう。
留学に持っていってよかったものとは

留学経験者が「これは持っていくべき」と語るアイテムには、共通点があります。それは、現地での生活の質向上させ、日本では当たり前でも海外では手に入りにくいものです。
持ってきてよかったと思える代表的なものは、電源タップと高品質なスリッパです。海外の寮やホテルの部屋はコンセントの数が少ないことが多く、PCやスマホ、モバイルバッテリーを同時に充電したい場面で電源タップが活躍します。また、室内でも土足文化の国は多いですが、自室でリラックスする時間に、しっかりしたスリッパは欠かせないアイテムでしょう。
推奨する「便利アイテム」4選
- 電源タップ(延長コード):コンセントの数が限られた環境で、複数の電子機器を同時に充電するための生命線。USBポート付きのものがさらに便利です。
- S字フック・洗濯バサミ:タオルをかけたり、小物を干したりと、収納スペースが少ない部屋で何かと役立つ便利グッズ。場所を取らないので、いくつか持っていくと重宝します。
- 日本の基本調味料:醤油、味噌、だしの素など。現地のアジアンスーパーでも購入できますが、高価で種類も限られます。これらがあれば自炊の幅が広がり、食生活が豊かになるだけでなく、ホームシックの特効薬にもなります。
- 手荷物に入れる1泊分の着替え:ロストバゲージ(預け荷物の紛失・遅延)は、決して他人事ではありません。万が一に備え、手荷物の中に下着を含む1泊分の着替えと基本的な洗面用具を入れておくだけで、精神的な安心感が全く違います。これは、多くの経験者が実践するリスク管理の基本です。
これらのアイテムは、荷物の中で大きなスペースを占めるものではありませんが、現地での快適さを大きく左右します。ぜひ、あなたの持ち物リストにも加えてみてください。
以下では海外で便利な電源タップの選び方について紹介しています。

女子の持ち物で特に注意したいアイテム

留学準備において、特に女性は日本から持っていくべきアイテムがいくつかあります。海外製品では代用が難しかったり、品質やサイズ感が合わなかったりするため、慎重に準備することが快適な留学生活を送るための鍵となります。
最も多くの経験者が持参を推奨するのが生理用品です。海外の製品は、日本のものに比べて吸収性や肌触り、フィット感の面で劣ることが多く、肌かぶれなどのトラブルを引き起こす可能性があります。かさばるアイテムではありますが、スーツケースのスペースが許す限り、できるだけ多くの量を持参することを強くお勧めします。
女性の必須アイテムリスト
- 基礎化粧品・スキンケア用品:留学初期は、環境の変化で肌が敏感になりがちです。普段から愛用している化粧水、乳液、クレンジングなどを最低でも1〜2ヶ月分は持参しましょう。敏感肌の方は、滞在期間分を持っていくことも検討する価値があります。
- 日焼け止め:海外は日本よりも紫外線が強い地域が多いです。使い慣れた、肌への負担が少ない日本製品が最適です。
- ヘアアイロン・コテ:海外対応電圧のものを用意しましょう。髪質に合わない可能性がある現地製品より、使い慣れたものが安心です。
- 下着類:日本のものの方がサイズ感やフィット感が良い場合が多いです。自分の体に合ったものを多めに持っていくと良いでしょう。
- 黒のタイツやストッキング:意外と現地では手に入りにくかったり、品質が悪かったりします。フォーマルな場面や寒い時期に備えて、数足持っていくと便利です。
常備薬として、鎮痛剤やアレルギー薬なども、普段から飲み慣れているものがあれば持参すると安心です。薬の準備に関しては、後述のリストでも詳しく解説します。
カテゴリー別・留学の持ち物リスト

ここでは、これまでの情報を基に、あらゆる留学形態に対応する網羅的な持ち物リストをカテゴリー別に紹介します。このリストをベースに、ご自身の留学プランに合わせてカスタマイズし、完璧なパッキングを目指しましょう。
カテゴリ1:重要書類・貴重品(最重要)
これらはスーツケースに入れず、常に手荷物として携帯しておきましょう。
- パスポート:有効期限が滞在期間+6ヶ月以上あるか要確認。コピーとデータでもバックアップを。
- ビザ(査証):必要な場合のみ。パスポートと同様にバックアップを準備。
- 航空券(eチケット控え):スマホだけでなく、必ず紙に印刷しても持参。
- 入学許可証(I-20など):入国審査で提示を求められる最重要書類の一つ。
- クレジットカード:最低2枚(Visa/Mastercardなどブランドを分ける)。
- 現金:日本円と、到着後すぐに使う最低限の現地通貨。
- 海外留学保険証券:緊急連絡先がわかるようにしておく。
カテゴリ2:電子機器関連
- ノートパソコンと充電器:学業の必需品。
- スマートフォンと充電器:SIMフリー端末が強く推奨されます。
- モバイルバッテリー:長時間の外出や旅行に備えて。機内持ち込み手荷物に入れること。
- 変換プラグ:渡航先のコンセント形状に合わせたもの。マルチタイプが便利。
- 電源タップ:多くの経験者が持参を推奨する超便利アイテム。
カテゴリ3:衣類・靴
前述の通り、洗濯することを前提に1週間分が目安です。フォーマルな服も1セット忘れずに。
- トップス、ボトムス、下着、靴下(各7〜10日分)
- パーカーやカーディガンなど羽織れるもの
- 部屋着・パジャマ(2セット)
- 防水・防風ジャケット
- フォーマルウェア(1セット)
- 靴(スニーカー、サンダル、フォーマル用の3足が理想)
カテゴリ4:ヘルスケア・洗面用品
【日本から持参推奨】
基礎化粧品、日焼け止め、生理用品、歯ブラシ、爪切り、耳かき、綿棒、コンタクトレンズ、常備薬、眼鏡(予備も)
【現地調達でOK】
シャンプー、リンス、ボディソープ、歯磨き粉(最初の数日分はトラベルサイズを持参)
処方薬がある場合は、英文の処方箋・薬剤携行証明書が必須です。必ずかかりつけ医に発行を依頼してください。国によっては持ち込みが規制されている成分もあるため、渡航先の大使館サイトなどで事前確認が必要です。
カテゴリ5:学業・その他
- 文房具:ボールペン、シャープペン、消しゴムなどは高品質な日本製がおすすめ。
- 洗濯ネット:海外の洗濯機は強力なため、衣類を守るために必須。
- 折りたたみ傘:軽量で丈夫な日本製が便利。
- 日本食・お土産:インスタント味噌汁やふりかけ、日本のお菓子など。肉エキスを含む製品は持ち込みが禁止されている国が多いので注意。
パッキング用・持ち物チェックリスト

最後に、留学の準備に役立つ詳細な持ち物パッキングリストをチェックリスト形式でまとめました。ご自身の留学期間や目的に合わせて、カスタマイズしながらご活用ください。
持ち物チェックリスト
カテゴリー | 持ち物 | 個数・量の目安 | ポイント・補足 | チェック |
重要書類・貴重品 | パスポート | 1冊 | 有効期限(滞在期間+6ヶ月以上)を必ず確認。コピーとデータでバックアップを準備する。 | □ |
ビザ(査証) | 1通 | 必要な場合のみ。パスポートと同様にバックアップを取っておく。 | □ | |
航空券(eチケット控え) | 1部 | スマートフォンだけでなく、必ず紙に印刷して持参する。 | □ | |
入学許可証(I-20等) | 1部 | 入国審査で提示を求められる最重要書類。コピーも用意する。 | □ | |
クレジットカード | 2枚以上 | Visa/Mastercardなど国際ブランドを分けて準備。カード会社への海外渡航連絡も忘れずに。 | □ | |
海外留学保険証券 | 1部 | 証券番号と緊急連絡先をすぐに確認できるようにしておく。 | □ | |
現金 | 適量 | 2〜3万円相当の現地通貨と、1万円程度の日本円。到着直後や帰国時に使用。 | □ | |
証明写真 | 2〜3枚 | パスポート紛失時の再発行手続きを迅速に進めるためにあると便利(4.5cm x 3.5cm)。 | □ | |
電子機器 | スマートフォン | 1台 | SIMフリー端末を強く推奨。充電器・ケーブルも忘れずに。 | □ |
ノートパソコン | 1台 | レポート作成やオンライン授業に必須。充電器もセットで。 | □ | |
モバイルバッテリー | 1個 | 航空会社の容量制限を確認し、必ず手荷物に入れること(預け荷物は不可)。 | □ | |
電源タップ | 1個 | 寮やホテルのコンセントは少ないことが多い。USBポート付きが便利。 | □ | |
変換プラグ | 1〜2個 | 渡航先のコンセント形状に対応したものを準備。マルチタイプがおすすめ。 | □ | |
ヘルスケア・洗面用品 | 常備薬 | 一式 | 風邪薬、胃腸薬、鎮痛剤など使い慣れたもの。手荷物に入れるのが基本。 | □ |
処方薬 | 滞在期間分 | 必ず英文の処方箋・薬剤携行証明書を医師に発行してもらう。 | □ | |
基礎化粧品・スキンケア用品 | 1〜2ヶ月分 | 敏感肌の方は滞在期間分。環境の変化で肌が荒れやすいため、使い慣れたものが一番。 | □ | |
生理用品 | 可能な限り多く | 海外製品は品質が合わないことが多いため、最も日本からの持参が推奨されるアイテム。 | □ | |
歯ブラシ | 滞在期間分 | 海外のものはヘッドが大きいことが多い。日本のコンパクトヘッドが最適。 | □ | |
爪切り・耳かき・綿棒 | 各1個 | 日本製の品質は非常に高い。現地での入手は困難または品質が低い場合がある。 | □ | |
コンタクトレンズ・洗浄液 | 滞在期間分 | 現地での購入は処方箋が必要な国が多く、高価な場合もある。予備の眼鏡も必須。 | □ | |
シャンプー・リンス・石鹸 | トラベルサイズ | 重くかさばるため、現地調達が基本。最初の数日分だけ持参する。 | □ | |
衣類 | トップス・ボトムス | 各5〜7日分 | Tシャツ、ジーンズなど着回しやすく、洗濯しやすい丈夫な素材のものを中心に。 | □ |
下着・靴下 | 7〜10日分 | 傷んでも良いもの。女性用の下着はフィット感の良い日本製がおすすめ。 | □ | |
部屋着・パジャマ | 2セット | リラックスできるもの。寮生活では必須。 | □ | |
羽織もの | 1〜2枚 | カーディガンやパーカーなど。機内や屋内の冷房対策、寒暖差対策に必須。 | □ | |
フォーマルウェア | 1セット | 大学のパーティーや公式行事、レストランでの食事などに備えて。 | □ | |
靴 | 3足 | ①スニーカー ②サンダル ③革靴やパンプスなど、履き慣れたものを厳選。 | □ | |
学業・雑貨 | 文房具 | 一式 | ペン、消しゴム、シャープペンなど。日本製は高品質で使いやすい。 | □ |
洗濯ネット | 3〜4枚 | 海外の洗濯機は強力なため、デリケートな衣類を守るために役立つ。 | □ | |
折りたたみ傘 | 1本 | 軽量で丈夫なもの。急な雨に備えて。 | □ | |
エコバッグ | 1〜2枚 | 海外ではレジ袋が有料の国がほとんど。買い物の際に必須。 | □ | |
S字フック、洗濯バサミ | 数個 | 小物を干したり、収納スペースを増やしたりするのに地味に役立つ便利グッズ。 | □ | |
日本食・お土産 | 適量 | ふりかけやインスタント味噌汁など。肉エキス等の持ち込み制限に注意。 | □ |
このリストはあくまで一般的なものです。渡航先の気候やご自身のライフスタイルに合わせて、最終的な持ち物を決定してください。準備を万全に整え、素晴らしい留学生活をスタートさせてくださいね。
出発前の最終手荷物チェックリスト
パッキングが完了したら、出発前に最後の確認を行いましょう。特に、手荷物と預け荷物の仕分けは、空港でのトラブルを避けるために非常に重要です。
分類 | 持ち物具体例 | 入れる場所 | 備考 | チェック |
---|---|---|---|---|
貴重品・書類 | パスポート、ビザ、航空券、入学許可証 | 手荷物 | 絶対に預け荷物に入れないこと。すぐに取り出せる場所に。 | □ |
現金、クレジットカード | 手荷物 | 服の下に装着するマネーベルトなどが最も安全。 | □ | |
電子機器 | ノートPC、スマホ、カメラ | 手荷物 | 破損や盗難のリスクを避けるため。 | □ |
モバイルバッテリー | 手荷物 | 預け荷物は禁止。航空会社の容量制限を確認。 | □ | |
液体類 | 化粧水、シャンプー(100ml以下) | 手荷物 | 規定サイズ内の透明な袋に入れる必要あり。 | □ |
医薬品 | 常備薬、処方薬 | 手荷物 | ロストバゲージに備え、必要不可欠な薬は手元に。英文処方箋も一緒に。 | □ |
危険物 | ハサミ、カッター、爪切り | 預け荷物 | 刃物類は機内持ち込み不可。 | □ |
その他 | 1泊分の着替え・下着 | 手荷物 | ロストバゲージ対策の基本。 | □ |
空港で慌てないために
空港の保安検査場では、ノートパソコンやタブレット、モバイルバッテリーなどをバッグから出すよう指示されます。あらかじめ取り出しやすい場所に入れておくと、検査がスムーズに進みます。
全ての準備が整ったら、あとは体調を万全にして出発の日を迎えるだけです。持ち物の準備という大きなタスクを乗り越えたら、留学への一つの成功体験となるはずです。
総括:留学の持ち物リストと短期・長期用荷物
この記事では、留学の持ち物に関する計画から具体的なリスト、パッキングのコツまでを網羅的に解説しました。最後に、留学準備を成功させるための重要なポイントをまとめます。
- 留学の荷造りは「持参するもの」と「現地で買うもの」の見極めが重要
- 本格的なパッキングは出発の1ヶ月前から始めるのが目安
- スーツケースは3辺合計158cm以内、80〜90Lの軽量な4輪タイプがおすすめ
- 短期留学では消耗品も日本から持参するのが効率的
- 長期留学では荷物を7〜8割に抑え、現地での買い足しを前提に計画する
- 電源タップやS字フックは多くの経験者が推奨する便利グッズ
- 爪切りや常備薬、フォーマルな服は後悔しやすいアイテムなので忘れずに
- 女子学生は生理用品や基礎化粧品など肌に触れるものは日本製が安心
- パスポートや入学許可証などの重要書類は必ず手荷物に入れる
- 処方薬を持参する際は英文の証明書が必須
- ロストバゲージ対策として1泊分の着替えを手荷物に入れておくと安心
- 肉エキスを含む食品は持ち込みが禁止されている国が多いので注意
- モバイルバッテリーは預け荷物に入れられないので必ず手荷物へ
- 出発前に手荷物と預け荷物の最終チェックを必ず行う
- 完璧な準備が自信となり、留学生活の素晴らしいスタートにつながる



