カナダ留学でお金ない場合の準備と対策|費用の節約方法も紹介

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カナダ留学でお金ない場合の準備と対策|費用の節約方法も紹介

カナダ留学がしたいけれど、お金ないから無理かも…」と、長年の夢を諦めかけていませんか。確かに海外留学にはまとまった費用が必要となり、その金銭的なハードルは決して低くありません。しかし、正しい情報を知り、計画的に準備を進めれば、その負担は大きく軽減できます。

この記事では、カナダへの留学を心から願う高校生、大学生、そしてキャリアアップを目指す社会人の皆さまへ向けて、具体的な費用目安の解説から始めます。さらに、現地で収入を得ながら学べるCo-op(コープ)留学やワーキングホリデーといった実践的な選択肢、渡航前に集中的に資金を準備するためのリゾートバイトの活用法も深掘りします。

返済不要で夢を後押しする「トビタテ!留学JAPAN」をはじめとする各種奨学金や、賢い教育ローンの組み方、そして現地でのリアルな節約方法に至るまで、お金に関するあらゆる不安を解消するための情報を網羅しました。信頼できる留学エージェントの選び方についても紹介しますので、この記事を最後まで読めば、漠然とした憧れが実現可能な計画へと変わるはずです。

記事のポイント
  • カナダ留学に必要な費用の全体像
  • 年代別(高校生・大学生・社会人)の資金調達方法
  • 現地で収入を得ながら学ぶ具体的な手段
  • 留学費用を大幅に削減する節約術や制度

目次

カナダ留学でお金ない?費用目安と対策

カナダ留学でお金ない?費用目安と対策
  • まず知るべきカナダ留学の費用目安
  • 高校生向けの資金調達と支援制度
  • 大学生が活用できる留学プログラム
  • 社会人におすすめの留学スタイル
  • 奨学金・教育ローンやトビタテ!留学JAPAN
  • 短期集中で稼ぐならリゾートバイト

まず知るべきカナダ留学の費用目安

カナダ留学の計画を具体化するための第一歩は、どれくらいの費用が必要になるのか、その全体像を現実的に把握することです。留学費用は、滞在する期間や都市、そして個人のライフスタイルによって大きく変動しますが、あらかじめ全体像を知ることで、具体的な資金計画と目標設定が可能になります。

一般的に、1年間のカナダ語学留学を想定した場合、その費用総額は約250万円から400万円が目安とされています。この金額は決して小さなものではありませんが、学費、滞在費、生活費、渡航費、海外保険料といった、留学に関わるあらゆるコストを含んだ概算です。大切なのは、この総額の内訳を正しく理解し、どの部分で費用を抑えられるかを戦略的に考えることです。

【期間別】カナダ留学の費用相場

留学期間ごとの費用感を以下の表にまとめました。ご自身の計画を立てる際の参考にしてください。

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留学期間費用目安主な目的
1ヶ月約50万円~70万円休暇を利用した短期語学研修、留学のお試し体験
半年(6ヶ月)約160万円~260万円基礎的な英会話力の習得、異文化生活への適応
1年間(12ヶ月)約250万円~400万円ビジネスレベルの英語力習得、専門スキルの学習

これらの費用は、大きく「渡航前に支払う費用」と「留学中に現地で支払う費用」の2種類に分けられます。それぞれの内訳を詳しく見ていきましょう。

渡航前にかかる主な費用

出発前に日本で支払いを済ませる必要がある、まとまった出費です。留学資金の中でも特に大きな割合を占めるため、計画的な準備が求められます。

学費
費用の中で最も大きな割合を占めます。学校の種類によって大きく異なり、語学学校の場合は1年間で約100万円~190万円、専門スキルを学ぶカレッジでは約120万円~200万円が目安となります。

航空券代
日本からカナダへの往復航空券は、10万円~20万円程度が相場です。ただし、夏休みや年末年始などの繁忙期は高騰するため、渡航時期をオフシーズン(4月~6月、10月~11月頃)に設定することで、費用を数万円単位で抑えることが可能です。

海外留学保険料
1年間で約20万円~30万円が目安です。カナダは医療費が非常に高額なため、万が一の病気や怪我に備えて保険への加入は必須です。補償内容をよく比較検討し、自分に合ったプランを選びましょう。

ビザ申請費用
留学の目的や期間によって必要なビザが異なります。6ヶ月以内の短期留学であればオンラインで申請できる電子渡航認証「eTA」(7カナダドル)のみですが、長期の学生ビザやワーキングホリデービザとなると、バイオメトリクス(個人識別情報)登録料を含めて2万円~3万円程度の費用が必要になります。(参照:カナダ政府公式サイト eTAについて

留学中にかかる主な費用

現地に到着してから、毎月継続的に発生する生活コストです。この部分をいかに賢く管理するかが、留学費用を抑える鍵となります。

滞在費
家賃がこれにあたります。現地の家庭で生活するホームステイなら、食費込みで月10万円~15万円が相場です。一方、複数の留学生と共同生活を送るシェアハウスであれば、月7万円~12万円程度と、費用を抑えることができます。

生活費
食費や交通費、通信費、交際費などが含まれます。カナダは外食費が高いため、自炊を基本とすることで食費を大幅に節約でき、月5万円~8万円程度に抑えることも十分可能です。

都市による物価の違い

カナダ国内でも、滞在する都市によって生活費は大きく異なります。バンクーバートロントといったカナダを代表する大都市は、仕事の機会が豊富で魅力的ですが、その分家賃や物価が高い傾向にあります。一方で、フランス語圏の文化も楽しめるモントリオールや、消費税が低いカルガリー、アットホームな雰囲気のハリファックスなどの都市は、比較的物価が安く、生活コストを抑えたい留学生に人気です。留学費用を節約したい場合、どの都市を選ぶかという視点も非常に重要になります。


高校生向けの資金調達と支援制度

高校生向けの資金調達と支援制度

高校生のカナダ留学は、多感な時期に異文化を体験し、国際感覚を養うためのまたとない機会です。しかし、その実現には本人の強い意欲はもちろんのこと、保護者の皆様の経済的なサポートが不可欠となります。幸いなことに、日本の高校生が利用できる公的なプログラムや奨学金制度は年々充実しており、これらを賢く活用することで、費用負担を大幅に軽減することが可能です。

その中でも最も有力な選択肢の一つが、文部科学省が官民協働で推進する海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム」です。この制度の画期的な点は、従来の奨学金のように学校の成績や語学力だけを評価基準にするのではなく、生徒自身が主体的に設計した留学計画の独自性や、その活動にかける熱意を重視する点にあります。探求活動やボランティア、スポーツ・芸術活動など、アカデミックな学習以外の多様なチャレンジが支援の対象となります。採用されれば、返済が不要な給付型の奨学金に加え、渡航準備金なども支給されるため、経済的な不安を大きく和らげることができます。(参照:トビタテ!留学JAPAN 公式サイト

高校生が活用できる主な支援制度

  • トビタテ!留学JAPAN
    前述の通り、返済不要の給付型奨学金です。自分で留学プランを自由に設計できるため、主体性や探求心を育む絶好の機会となります。
  • 交換留学プログラム
    ロータリー青少年交換プログラムなどが有名です。これらのプログラムでは、留学先の高校の学費が免除されたり、現地のホストファミリーが無償で滞在先を提供してくれたりする場合が多く、自己負担を渡航費や個人的な支出などに限定できるため、費用を劇的に抑えられます。
  • 地方自治体の奨学金
    お住まいの都道府県や市町村が、地域振興や国際交流の一環として、独自の留学支援制度を設けている場合があります。ウェブサイトや役所の窓口で確認してみる価値は十分にあります。

また、留学費用そのものを抑えるという観点では、高額になりがちな私立高校ではなく、公立高校を選択するのも非常に賢明な方法です。カナダの公立高校は州政府によって運営されており、教育水準が全国的に高いレベルで維持されています。留学生の受け入れにも積極的で、各地域の教育委員会が手厚いサポート体制を整えているため、費用を抑えながら質の高い教育と安全な環境を得ることが可能です。

これらの制度を最大限活用してもなお資金が不足する場合には、保護者が申請できる日本政策金融公公庫の「国の教育ローン」を検討するのも一つの手です。これは、民間金融機関のローンに比べて金利が低く、固定金利であるため、長期にわたって安定した返済計画を立てられるという大きなメリットがあります。


大学生が活用できる留学プログラム

大学生が活用できる留学プログラム

大学生にとって、カナダ留学の費用を抑えるための最も効率的で確実な方法は、現在在籍している大学の国際交流制度を最大限に活用することです。多くの日本の大学は、国際化を推進するために海外の大学と独自の提携関係を結んでおり、学生に多様な留学の機会を提供しています。

中でも特に魅力的なのが「大学の交換留学・協定留学制度」です。この制度の最大のメリットは、留学先の提携大学の授業料が免除され、日本の所属大学へ通常通り授業料を納めるだけで留学が実現する点にあります。個人で海外の大学に直接出願する「私費留学」の場合、高額な現地大学の授業料がそのまま負担となりますが、この制度を利用すれば学費という最も大きな費用負担を劇的に削減できるのです。これは、お金がないと悩む学生にとって、まさに救世主とも言える制度です。

さらに、大学はこれらのプログラムに参加する学生を経済的に支援するための奨学金制度も充実させています。

大学生向け奨学金の代表例

  • 日本学生支援機構(JASSO)「海外留学支援制度(協定派遣)」
    これは、大学間の協定に基づいて留学する学生を対象とした、国が提供する給付型(返済不要)の奨学金です。GPA(成績評価値)などの条件を満たし、厳しい学内選考を通過する必要がありますが、採用されれば渡航先地域に応じて奨学金が支給されます。
    (参照:海外留学支援制度|JASSO
  • 大学独自の奨学金
    各大学が、留学する学生を支援するために独自の給付型奨学金や、授業料の一部または全額を免除する制度を設けていることがあります。これらの情報は見逃しがちなので、積極的に情報収集することが重要です。
  • 地方自治体や民間財団の奨学金
    出身地や専攻分野、将来の目標など、様々な条件で募集されている奨学金も数多く存在します。JASSOのウェブサイトなどで網羅的に情報を収集し、応募可能なものをすべて検討しましょう。

留学を考え始めたら、まずはご自身の大学の「国際交流センター」や「学生課」の窓口で、どのような制度が利用できるか相談してみるのが全ての始まりです。担当者から、ウェブサイトには載っていない貴重な情報や、過去の派遣学生の体験談などを聞けることもあり、思わぬ支援制度が見つかるかもしれませんよ。

「休学留学」と「認定留学」の違いを理解しよう

大学を休学して私費で留学する場合、その期間は在籍期間に含まれず、留学先で取得した単位も卒業単位として認められないため、卒業が1年以上遅れてしまうことが一般的です。しかし、大学によっては「認定留学」という制度を設けている場合があります。これは、個人で手配した私費留学であっても、大学がその留学内容を審査し、教育上有益であると認めれば、留学先で取得した単位を卒業単位の一部として認定するというものです。これにより、4年間での卒業が可能になるケースもあります。ご自身の大学の学則や履修要項をよく確認し、将来のキャリアプランに合った選択をすることが重要です。


社会人におすすめの留学スタイル

社会人におすすめの留学スタイル

社会人のカナダ留学は、学生時代のそれとは異なり、単なる語学学習や異文化体験に留まりません。多くの場合、現在のキャリアをさらに発展させるための「キャリアアップ」や、全く新しい分野へ挑戦するための「キャリアチェンジ」に直結する、戦略的な「自己投資」としての側面が強くなります。そのため、投じた費用と時間に対して、将来どれだけのリターンが得られるかという費用対効果を最大化するプラン選択が重要です。年齢や職務経験、そして留学の目的に応じて、最適なスタイルは大きく異なります。

20代はワーキングホリデーがおすすめ

31歳の誕生日を迎える前の方であれば、ワーキングホリデー制度が最も柔軟で実践的な選択肢となります。このビザの最大の魅力は、最長1年間、就労、就学、観光を自由に組み合わせられる点です。フルタイムでの就労が許可されているため、現地の最低賃金が高いカナダでは、生活費の大部分を自身の労働収入で賄うことが可能です。職務経験がまだ浅い20代の方でも、まずは現地のカフェやレストラン、小売店などで働きながら実践的な英語力を磨き、異文化環境でのコミュニケーション能力を高めることができます。キャリアに直結する仕事を見つけるには努力が必要ですが、海外での就労経験そのものが、帰国後の大きな財産となるでしょう。

30代以降はCo-op留学が最適

30代や40代の方、そして明確なキャリアアップを目標に掲げる方には、カナダ独自のプログラムであるCo-op(コープ)留学が断然おすすめです。これは、専門スキルをカレッジで集中的に学び(座学期間)、その学んだ知識を活かしてカナダの現地企業で有給インターンシップを行う(就労期間)という、教育と実践が融合した画期的な制度です。
ワーキングホリデーとは異なり年齢制限がなく、IT、デジタルマーケティング、ビジネス、ホスピタリティといった専門分野での実務経験を積みながら安定した収入を得られるため、帰国後の転職市場において非常に強力な武器となります。初期投資としてカレッジの学費が必要になりますが、その後のキャリアの可能性を考えれば、極めて高いリターンが期待できる選択です。

50代からの語学留学という選択も

近年では、キャリアのためだけでなく、定年後のセカンドライフの充実や、長年の夢だった海外生活の実現、生涯学習の一環として留学を考える50代以上の方も増えています。就労を目的としない純粋な語学留学であれば、もちろん年齢制限なく参加できます。ご自身の興味やペースに合わせて学びを深め、豊かな人生経験に新たな彩りを加える、そんな価値ある時間の使い方も非常に素晴らしい選択です。

社会人の留学計画において最も大切なのは、投じる費用を単なる「支出」として捉えるのではなく、その経験が将来的にどれだけの収入増、キャリアの選択肢の拡大、そして人生の豊かさに繋がるかという「投資対効果(ROI)」の視点で判断することです。この視点を持つことで、後悔のない、実りある留学プランを立てることができます。


奨学金・教育ローンやトビタテ!留学JAPAN

奨学金・教育ローンやトビタテ!留学JAPAN

留学を実現したいという強い意志があっても、自己資金だけではどうしても費用が不足する場合、奨学金や教育ローンといった外部資金の活用が不可欠です。これらの制度は多岐にわたるため、それぞれの特徴を正しく理解し、ご自身の状況に合わせて戦略的に組み合わせることで、資金計画をより現実的で確実なものにすることができます。

返済不要の「給付型奨学金」を最優先に

資金調達を計画する上で、最も理想的で、真っ先に検討すべきなのが、返済義務のない「給付型奨学金」です。これは実質的に「もらえるお金」であり、将来の経済的負担を伴いません。競争率は高い傾向にありますが、挑戦する価値は十分にあります。採用されれば、経済的な不安が大幅に軽減され、学業や現地での活動に一層集中できるようになります。

代表的な給付型奨学金

  • トビタテ!留学JAPAN
    前述の通り、高校生・大学生が対象で、成績や語学力不問、自由な発想の留学計画を支援する官民協働の画期的なプログラムです。
  • 日本学生支援機構(JASSO)
    主に大学間の協定留学に参加する学生を対象とした奨学金を提供しています。在籍大学を通じて応募するのが一般的です。
  • 地方自治体・民間財団の奨学金
    社会人も応募可能な「平和中島財団」のように、様々な団体が独自の奨学金制度を設けています。JASSOが発行する「海外留学奨学金パンフレット」やウェブサイトには、これらの情報が集約されているため、情報収集に非常に役立ちます。

不足分を賢く補う「教育ローン」

奨学金や自己資金を合わせてもまだ資金が足りない場合、次の選択肢となるのが教育ローンです。ローンは将来返済義務を負う「借金」であるため、利用には慎重な判断と計画性が必要ですが、夢の実現を力強く後押ししてくれる存在でもあります。

まず最初に検討したいのが、日本政策金融公庫が取り扱う「国の教育ローン」です。このローンの最大のメリットは、民間金融機関のローンに比べて金利が低水準(年2%台の固定金利)で、返済期間も最長20年と長く設定できるため、月々の返済負担を抑え、安定した返済計画を立てやすい点です。海外留学の場合、融資上限額は450万円と高く、3ヶ月以上の留学であれば語学学校も対象となります。保護者だけでなく、安定した収入のある社会人であれば本人名義で申し込むことも可能です。(参照:日本政策金融公庫「国の教育ローン」

一方で、みずほ銀行や三菱UFJ銀行といった民間銀行の教育ローンは、国の教育ローンに比べて金利は高めですが、審査が比較的スピーディーであったり、世帯年収の上限がなかったりと、異なるメリットがあります。複数の金融機関の金利や返済条件を丁寧に比較し、ご自身の状況に最も適したものを選びましょう。

資金調達の最適なアプローチ

将来の返済負担を最小限に抑えるための賢明な戦略は、明確な優先順位をつけることです。まず①返済不要の給付型奨学金に全力を注ぎます。次に、不足分を補うために、最も条件の良い②国の教育ローンを検討します。そして、最後の手段として、必要最低限の金額を③民間ローンで補う、という階層的なアプローチを強く推奨します。


短期集中で稼ぐならリゾートバイト

短期集中で稼ぐならリゾートバイト

「留学への熱意はあるけれど、今は貯金がほとんどない…」そんな厳しい状況からでも、短期間で集中的に留学資金を準備するための、非常に効果的な方法があります。それが、出発前の資金作りとして日本国内でのリゾートバイトを最大限に活用することです。

リゾートバイトとは、北海道から沖縄まで、日本全国の観光地にあるホテルや旅館、スキー場、テーマパークなどで、一定期間住み込みで働くアルバイトのことです。この働き方の最大のメリットは、なんといってもその圧倒的な貯金のしやすさにあります。多くの場合、寮費(家賃)や水道光熱費、そして三度の食事が無料または格安で提供されるため、給料の大部分をそのまま貯金に回すことができます。都市部で一人暮らしをしながらアルバイトをする場合、収入の多くが家賃や生活費に消えてしまいますが、リゾートバイトではその固定費がほとんどかかりません。

その結果、働く人の意欲次第では、3ヶ月で50万円以上、半年で100万円以上の貯金を達成することも決して珍しくありません。この金額は、カナダでのワーキングホリデーに必要とされる初期費用や、Co-op留学のプログラム費用の大部分を十分にカバーできるほどのインパクトがあります。

リゾートバイトが留学準備にもたらすメリット

実践的な英語を使うチャンス
近年、ニセコ(北海道)や白馬(長野)、沖縄といったリゾート地には、海外からの観光客が急増しています。こうしたエリアのホテルやレストランで接客業務に就けば、留学前に生きた英語を実践的に使う絶好のトレーニングになります。現地で臆することなくコミュニケーションをとるための、貴重なウォーミングアップとなるでしょう。

価値ある職務経験になる
ホテルやレストランでの接客・サービス業の経験は、職務経歴として履歴書に記載できます。この経験は、カナダ現地で同様の職種(特にホスピタリティ分野)の仕事を探す際に、他の応募者との差別化を図る上で有利に働く可能性があります。

もちろん、リゾートバイトは良い点ばかりではありません。観光地の繁忙期に働くことが多いため、労働時間が長くなったり、体力を要する業務であったりする場合があります。また、寮での共同生活が基本となるため、プライベートな時間を確保しにくいと感じたり、人間関係に気を使ったりする必要があるかもしれません。しかし、「半年で100万円を貯めてカナダへ行く!」といった明確な目標があれば、短期間と割り切って集中して乗り越えることができるでしょう。

留学という大きな目標を達成するための一時的な、しかし極めて効果的なステップとして、リゾートバイトは非常に有効な選択肢の一つと言えます。

リゾートバイトを検討する際には主に「ダイブ」、「リゾバ.com」、「リゾートバイト.com」の3社が大手のため安心して利用することができます。この中でも「ダイブ」は会社としてもワーホリの相談実績やオンライン英会話の無料特典などもあるため、特におすすめです。


カナダ留学でお金がない場合の手段と節約方法

カナダ留学でお金がない場合の手段と節約方法
  • 働きながら学ぶCo-op(コープ)留学
  • 自由度の高いワーキングホリデー制度
  • 現地での費用を節約するポイント
  • 失敗しないための留学エージェント選び

働きながら学ぶCo-op(コープ)留学

カナダ留学の資金問題を根本から解決し、さらに帰国後のキャリアに直結する経験を得るための最も強力な手段が、Co-op(コープ)留学です。これはカナダ独自の画期的な教育制度で、専門知識をカレッジで学ぶ「座学期間」と、その学んだ分野に直接関連した企業で有給で働く「就労期間(インターンシップ)」が正式なカリキュラムとして組み込まれています。

学びと実践、そして収入のサイクルを同時に回せるため、特に明確なキャリアゴールを持つ社会人や、就職活動を控えた大学生から絶大な人気を集めています。そして、この制度の最大の魅力は、ワーキングホリデーとは異なりビザ申請に年齢制限がないことです。これにより、31歳以上の方でも、カナダで専門スキルをアップデートしながら実践的な就労経験を積むという、価値ある挑戦が可能になります。

Co-op留学の具体的なメリット

専門スキルと実務経験の獲得
学校で学んだ最新の知識や理論を、タイムラグなく実際の職場で実践できるため、単なる知識ではなく「即戦力となるスキル」として定着させることができます。この海外での実務経験は、帰国後の就職・転職活動において、他の候補者との明確な差別化要因となります。

収入による経済的負担の大幅な軽減
カレッジでの座学期間中も、政府の規定により週24時間までのオフキャンパスでのアルバイトが許可されています。さらに、プログラム後半の就労期間中は、週40時間のフルタイムで働くことができます。これにより、留学中の生活費の大部分、場合によっては学費の一部までを自身の収入で賄うことが可能です。

専門職への貴重なアクセス
一般的なワーキングホリデーでは見つけるのが難しいオフィスワークや、IT・マーケティングといった専門職のインターンシップに就ける可能性が格段に高まります。学校が企業と提携しているケースも多く、キャリアサポート(履歴書添削、面接練習など)を受けられるのも大きな利点です。

【重要】2025年からの新ルールと注意点

近年、Co-op留学の人気が世界的に高まったことを受け、カナダ政府はプログラムの質を維持するために、2025年からいくつかのルールを厳格化しました。これからCo-op留学を計画する方は、以下の点を必ず理解しておく必要があります。

  • 英語力証明の必須化
    ビザ申請の前提として、カレッジ入学にIELTS 5.5相当以上といった、公的な英語力証明の提出が必須となりました。
  • 州承認レター(PAL)の導入
    学生ビザの申請時に、学校からの入学許可証に加え、留学する州が発行する承認レター(Provincial Attestation Letter)が必要になりました。このPALの発行数には各州で上限が設けられています。
  • オンタリオ州(トロント)の状況
    2025年度、オンタリオ州は私立カレッジへのPAL発行を見送ることを発表しており、現時点では同州の私立カレッジでのCo-op留学はできません。

これらの変更により、以前よりも計画的な準備、特に早期の英語学習が重要になっています。最新の情報については、必ず留学エージェントやカナダ移民局の公式サイトで確認してください。

初期費用として専門カレッジの学費はかかりますが、その後の収入と、他では得られない貴重なキャリア経験を考慮すれば、Co-op留学は非常に投資対効果の高い選択肢と言えるでしょう。


自由度の高いワーキングホリデー制度

専門スキル習得というよりは、費用を抑えながらカナダでの生活そのものを自由に、そして主体的に体験したいという方には、ワーキングホリデー制度が最適です。これは、日本とカナダの協定に基づき、18歳から30歳までの方が利用できる特別なビザで、最長1年間、カナダ国内で「就労」「就学(6ヶ月まで)」「観光」を思いのままに組み合わせることができます。

この制度の最大のメリットは、Co-op留学のようなカリキュラムに縛られない圧倒的な自由度と、フルタイムで働けることによる資金計画の立てやすさです。職種の制限がなく、ご自身の英語力や興味に応じて、都市部のカフェやレストラン、自然豊かな国立公園のロッジ、スキーリゾートのホテルなど、様々な環境で働くことが可能です。カナダは州によって最低賃金が定められており、日本に比べて高水準です。さらに、サービス業ではチップ収入も期待できるため、真面目に働けば生活費を十分に稼ぎながら、旅行のための貯金をすることさえ可能です。

また、Co-op留学のように高額な専門カレッジへの入学が必須ではないため、渡航前に準備すべき初期費用を低く抑えられるのも、資金に限りがある方にとっては大きな魅力となります。

「まずは海外で自分の力を試してみたい」「カナダの様々な都市を旅しながら、その土地ならではの仕事や生活を体験したい」といったアクティブな希望を持つ方には、ワーキングホリデーが最高の経験をもたらしてくれるでしょう。

Co-op留学とワーキングホリデーの比較

どちらもカナダで「働きながら滞在できる」魅力的な制度ですが、その目的と性質は大きく異なります。ご自身の目標達成のためにどちらがより適しているか、以下の表でじっくり比較検討してみてください。

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項目Co-op留学ワーキングホリデー
主な目的専門スキルの習得とキャリア直結の職務経験文化体験、語学習得、生活費のための就労、自由な旅行
年齢制限なし申請時に18~30歳
ビザの性質就労許可付き学生ビザ(学習が主目的)オープンワークパーミット(就労・滞在が主目的)
必要な英語力中級以上(IELTS 5.5〜 など)が必須不問(ただし、高い方が仕事の選択肢は広がる)
職種の専門性高い(カレッジで学んだ分野に関連した専門職)低い~中程度(サービス業、観光業、農業などが中心)
初期費用高い(専門カレッジの学費が必要)低い(学費は必須ではない)
帰国後のキャリア専門性が高く、転職・就職に非常に有利経験の伝え方や目標達成度次第でアピール可能

ご自身のキャリアゴール、年齢、現在の英語力、そして準備できる予算を総合的に考慮し、後悔のない最適な制度を選択することが、留学成功への最も重要な鍵となります。


現地での費用を節約するポイント

現地での費用を節約するポイント

カナダでの留学生活が始まってから、日々の支出をいかに賢くコントロールするかが、留学費用全体を大きく左右します。高価な外食や贅沢をせずとも、少しの工夫と情報収集で生活の質を落とさずに支出を抑えることは十分に可能です。ここでは、生活費の中で特に大きな割合を占める「住居費」「食費」「交通費」「通信費」の4つのカテゴリーに絞って、今日からでも実践できる具体的な節約方法を紹介します。

① 住居費を抑える

家賃は毎月の支出で最大の固定費です。ここを抑えることが節約の最大のポイントとなります。最初の数ヶ月は、現地の生活に慣れるためにホームステイや学生寮を選択するのも良いですが、長期的に見ればシェアハウスが最も経済的です。複数の留学生やカナダ人とキッチンやバスルームを共有し、家賃を分担することで、一人暮らしに比べて費用を半分以下に抑えることもできます。物件を探す際は、Facebookのマーケットプレイスや、現地の情報サイト(JP Canada, e-Maple, Kijijiなど)を活用し、ダウンタウンの中心部から少し離れた、公共交通機関の便が良い郊外のエリアを探すと、より安価な物件が見つかりやすいでしょう。

② 食費を抑える

カナダは日本に比べて外食費が高く、レストランでは食事代の15%~20%程度のチップを支払う習慣もあるため、外食が続くと食費はあっという間に膨れ上がります。留学生活における節約の基本は、間違いなく自炊です。No Frills」や「Real Canadian Superstore」、「Walmart」といった、カナダの代表的なディスカウントスーパーを積極的に利用しましょう。これらの店舗では、週替りの特売品(Flyer)をウェブサイトや専用アプリ「Flipp」でチェックできるため、献立を立ててから計画的に買い物に行くことで、無駄な出費を大幅に防げます。週末にパスタソースやカレーなどをまとめて作り置きしておけば、平日の忙しい中でも手軽に、そして安価に食事を済ませることができます。

③ 交通費を抑える

バンクーバーやトロントなどの都市部では公共交通機関が非常に発達しており、賢く利用することで交通費を管理できます。毎日通学や通勤で利用する場合は、月ごとのマンスリーパス(定期券)を交通カード(バンクーバーのCompass Card、トロントのPRESTO Cardなど)にチャージして購入するのが最もお得です。また、学校によっては学生割引が適用される場合もあるため、入学後に必ず確認しましょう。学校や職場が近距離であれば、天気の良い日は徒歩や中古で購入した自転車で移動するのも、健康的な上に交通費をゼロに近づけることができる素晴らしい方法です。

④ 通信費を抑える

日本から持参したスマートフォンの国際ローミングサービスは、緊急時以外は利用を避けましょう。非常に高額です。現地に到着したら、できるだけ早くSIMカードを契約するのが基本です。カナダには「Rogers」「Bell」「Telus」という3大キャリアがありますが、通信費を抑えたいなら、それらのサブブランドである「Fido」「Koodo」「Virgin Mobile」や、さらに安価な格安キャリア「Public Mobile」「Chatr」「Lucky Mobile」などを選ぶのが賢明です。これらのキャリアなら、月々4,000円~6,000円($40~$60 CAD)程度で、日常生活に十分なデータプランを利用できます。

娯楽費も賢く節約

節約中でも、カナダ生活を楽しむことは大切です。多くの美術館や博物館、映画館では学生割引が利用できます。国際学生証「ISIC」や、カナダ国内の学生向け割引カード「SPC Card」を作成しておくと、様々な特典を受けられてお得です。また、地域の図書館は無料で利用でき、本や映画のDVDを借りられるだけでなく、無料のWi-Fiやイベントも提供されています。壮大な自然公園でのハイキングなど、お金をかけずに楽しめるアクティビティが豊富なのもカナダの魅力です。


失敗しないための留学エージェント選び

失敗しないための留学エージェント選び

留学の準備は、膨大な情報収集から始まり、自分に合った学校やプログラムの選定、そして複雑で時間のかかるビザの申請手続きまで、一人で進めるには多くの困難が伴います。特に初めての海外留学の場合、これらのプロセスを円滑に進めるための心強い味方となるのが留学エージェントです。しかし、その選び方を間違えてしまうと、かえって不要な費用がかさんだり、自分の希望とは異なる留学プランになってしまったりするリスクも存在します。

留学エージェントを検討する際、まず理解しておくべきなのが、サポートが「無料」のところと「有料」のところがあるという点です。この違いは、それぞれのビジネスモデルに起因します。

無料エージェント
留学生本人からは手数料を一切取らず、提携している語学学校やカレッジから、学生を紹介したことによる紹介料(コミッション)を受け取ることで運営されています。利用者にとっては費用を抑えられるという大きなメリットがありますが、紹介される学校がエージェントの提携先に限定される可能性があるという側面も理解しておく必要があります。

有料エージェント
留学生から直接コンサルティング料や手配手数料を受け取ることで運営されています。その分、特定の学校との提携関係に縛られず、より中立的で客観的な立場から、留学生一人ひとりの希望に沿った幅広い選択肢を提案してくれる傾向があります。

悪質なケースは稀ですが、中には授業料にエージェントの利益分が不透明な形で上乗せされていたり、本来は不要な高額なオプションへの加入を勧められたりする可能性もゼロではありません。見積もりを取る際は、費用の内訳が明確に記載されているか、そしてその金額が学校の公式サイトで公表されている正規料金と比較して不自然に高くなっていないかを、ご自身の目でしっかりと確認することが重要です。

信頼できるエージェントを見極めるためのポイント

数多くのエージェントの中から、あなたの留学を成功に導いてくれる、信頼できるパートナーを見つけるためには、以下のステップを踏むことが推奨されます。

  1. 複数のエージェントから話を聞く
    最初から一社に絞らず、最低でも2~3社の無料カウンセリングを受けましょう。それぞれの提案内容、見積もり金額、そしてサポート体制を客観的に比較検討することが、最良の選択への第一歩です。
  2. 担当者との相性を重視する
    留学準備は長期間にわたります。あなたの目的や不安を親身になって聞いてくれるか、質問に対する回答は迅速で的確か、そして何よりも「この人になら任せられる」と感じられるか。担当者との相性は非常に重要です。
  3. カナダ留学の実績と専門性を確認する
    カナダを専門に扱っているエージェントや、バンクーバーやトロントに現地オフィスを構えているエージェントは、現地の最新情報(ビザ、学校、生活情報など)に精通しています。万が一、現地でトラブルが発生した際にも、日本語で迅速なサポートが期待できるため、大きな安心材料となります。

特に「カナダジャーナル」はカナダにオフィスを持つ無料エージェントで、現地の事情や制度にも専門性があるためおすすめです。エージェント選びやプランに迷った際には、気軽に無料カウンセリングを受けてみると良いでしょう。

留学エージェントはご自身の夢の実現を二人三脚で支えてくれる大切なパートナーです。時間をかけて慎重に、納得のいくまで比較検討しましょう。


その他のカナダ留学やワーホリに対応しているエージェントや、サポートの選び方については以下でも詳しく解説しています。

総括:カナダ留学でお金ない場合の対策

この記事では、資金面に不安を抱えた場合でも憧れのカナダ留学を実現するための方法や対策を解説してきました。最後に、今回のテーマで紹介した重要なポイントをリストで振り返ります。

  • カナダ留学は正しい情報収集と計画次第でお金がなくても実現可能
  • 1年間の留学費用目安はライフスタイルにより約250万円から400万円程度
  • 高校生は返済不要のトビタテ!留学JAPANや費用を抑えられる交換留学を活用
  • 大学生は在籍大学の交換留学制度やJASSO奨学金が最も効率的な手段
  • 社会人はキャリアに直結するCo-op留学で専門スキルと収入を両立できる
  • Co-op留学は年齢制限がなく30代以上でも挑戦できるのが大きな魅力
  • 2025年からのCo-op新ルール(英語力要件、PAL導入)には十分な注意が必要
  • ワーキングホリデーは30歳以下なら自由度の高い就労と生活体験が可能
  • 出発前の資金作りには寮費・食費無料の国内リゾートバイトが極めて効果的
  • 不足分はまず低金利な国の教育ローンから検討するのが賢明な選択
  • 現地ではシェアハウスでの共同生活や自炊の徹底が生活費節約の基本
  • 格安SIMの契約や公共交通機関のマンスリーパス活用で固定費を削減
  • 留学エージェントは複数社を比較検討し信頼できるパートナーを慎重に選ぶ
  • 留学の目的(何を学び、何を得たいか)を明確にすることが全ての計画の土台となる
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