海外旅行や渡航の計画を立てる時、アゴダ(agoda)、ブッキングドットコム(booking.com)、エクスペディア(Expedia)といった予約サイトは、今や欠かせないツールですよね。ただ、いざ予約しようとすると、「この3社の違いって何?」「結局どっちがいいんだろう?」と迷ってしまうことはありませんか。
一番安いのはどこなのか、クーポンやポイントの仕組みはどう違うのか、どの決済手段が使えるかも気になります。また、3社の関係性や、万が一のトラブルに備えて、カスタマーサポートの評判や返金対応の実態も知っておきたいところです。
この記事では、海外に行く際の予約に便利なアゴダ、ブッキングドットコム、エクスペディアの3大OTA(Online Travel Agent)について、それぞれの特徴や使い分けのポイントを整理してお伝えします。
- Agoda、Booking.com、Expediaの違い
- 価格や割引プログラムなど特徴の比較
- サポートや評判の傾向とトラブル対策
- 利用者の目的に合ったサイトの選び方
アゴダ、ブッキングドットコム、エクスペディアの違いを比較

まずは、3つのサイトがそれぞれどんな特徴を持っているのか、基本的な違いから見ていきましょう。一見似ているようですが、得意分野や価格の出し方、会員プログラムに独自の強みや個性があります。
アゴダ(agoda)の特徴

アゴダは、特にアジア圏の旅行に強いという印象が強いサイトです。もともとアジア発(タイのプーケットで創業)ということもあり、東南アジアのホテルやゲストハウスなどの掲載数も充実しています。
「国内・海外ホテルの格安予約ならアゴダ」と謳っている通り、価格競争力が非常に高く、頻繁にクーポンやセールを行っています。公式情報によれば、世界中600万軒以上のホテルやバケーションレンタルを掲載しているとのことで、その規模感も大きいですね。
- 得意地域: アジア市場(特に東南アジア)に圧倒的な強み。
- 価格戦略: AIを活用した「最安値」戦略と豊富な割引プラン、クーポン(アゴダコイン付与など)。
- 掲載数: 世界600万軒以上の宿泊施設を掲載。
- 決済方法: PayPayを本格導入している点が、日本のユーザーにとって大きな魅力。
- 会員制度: 「Agoda VIP」という会員プログラムで、利用回数に応じて割引がある。
Agoda VIPプログラム
アゴダの会員プログラム「Agoda VIP」は、ブッキングドットコムのGeniusとは少し異なり、価格割引に特化しているのが特徴です。直近2年間の宿泊完了数(例:5件でGold)に応じてランクが上がり、メンバー限定の割引料金(最大15%程度)が提供されます。
PayPay決済の強み
2024年5月から本格的に導入されたPayPay決済は、アゴダの大きなアドバンテージです。クレジットカードを持たない若年層や、利用を好まない方、あるいはPayPayポイントを貯めたい・使いたい方にとって、海外OTAでありながら国内サービスのように使えるのは非常に便利だと感じます。
ブッキングドットコム(booking.com)の特徴

ブッキングドットコムは、ヨーロッパ(オランダ・アムステルダム)発祥で、世界最大級の掲載軒数を誇るのが最大の特徴です。公式情報では世界2,800万件以上のリスティング(宿泊施設)があり、そのうち660万件以上が旅館や民泊、アパートメントなどだそうです。
特に便利なのは「圧倒的な選択肢の多さ」と「予約の柔軟性」です。特にヨーロッパの小さな町や地方都市でも、B&B(ベッド&ブレックファスト)やアパートメントタイプの宿が豊富に見つかります。
また、古くから「現地決済」や「キャンセル無料」のプランを多く提供しており、その利便性が世界中で支持されている理由だと感じます。
- 得意地域: ヨーロッパ圏に強く、全世界での掲載軒数が最大級(2,800万件以上)。
- 予約の柔軟性: 柔軟なキャンセルポリシー(「キャンセル無料」プラン)や「現地決済」の選択肢が豊富。
- 会員制度: 「Genius(ジーニアス)」という強力な会員プログラムがある。
- 信頼性: 実際の宿泊者による膨大なクチコミ数(3億件以上)で、宿の質を判断しやすい。
- 手数料: 予約手数料無料、最安値保証を打ち出している。
Genius(ジーニアス)プログラム
私がブッキングドットコムを使い続ける最大の理由が、この「Genius」プログラムです。無料で登録でき、宿泊完了回数に応じてレベルが上がります(例:2年間に5件の利用完了でレベル2)。
レベルが上がると、10%~15%の割引に加え、レベル2以上では「対象プランでの無料朝食」や「対象プランでの無料客室アップグレード」といった、旅の質そのものを高めてくれる特典が受けられるのが大きな魅力です。これは、価格割引中心のアゴダVIPとの大きな違いですね。
エクスペディア(Expedia)の特徴

エクスペディアは、アメリカ・北米市場に非常に強いOTAです。最大の特徴は、ホテル単体ではなく、「航空券+ホテル」のパッケージ予約(ダイナミックパッケージ)です。
もともとマイクロソフトの旅行部門から独立し、航空券予約システム(GDS)に強いルーツがあるため、航空券とホテルをセットで予約すると、ホテル代が実質的に大幅割引される仕組みが強力です。私もアメリカ旅行の際は、このパッケージ割引の恩恵を何度も受けました。
- 得意地域: 北米市場(アメリカ、カナダ)に圧倒的な強み。
- 最大の武器: 「航空券+ホテル」のパッケージ割引(ダイナミックパッケージ)。
- 総合力: ホテル、航空券、レンタカー、アクティビティまで扱う総合旅行プラットフォーム。
- 会員制度: 「Expedia Rewards」(現在はHotels.comなどと統合され「One Key」)というポイント蓄積型の会員プログラム。
「航空券+ホテル」のパッケージ割引
エクスペディアの価格的な強みは、ホテル単体予約よりもパッケージ予約で発揮されます。航空券とホテルを同時に予約すると、セット割引が適用され、個別に予約するよりも合計金額が劇的に安くなるケースが多いです。ある事例では、個別手配よりも5万円以上安くなったケースも報告されています。
旅行全体の総額コストを抑えたい場合、特に航空券も同時に手配する必要があるなら、このパッケージ割引は決定的な優位性となり得ます。
3社の関係性と世界の2大グループ

ここで、一つ重要なポイントをお伝えします。私たちが「アゴダ」「ブッキングドットコム」「エクスペディア」と3つの異なる選択肢として比較しているこれらのサイトは、実際は「2つの巨大な旅行テクノロジーグループ」によって運営されているという事実です。
世界のオンライントラベル市場
- Booking Holdings(ブッキング・ホールディングス)
- アゴダ (Agoda)
- ブッキングドットコム (Booking.com)
- (その他、Priceline.com, Kayak.comなども傘下)
- Expedia Group(エクスペディア・グループ)
- エクスペディア (Expedia)
- (その他、Hotels.com, Travelocity, Vrboなども傘下)
このように、アゴダとブッキングドットコムは「姉妹企業」だと言えます。同じグループ内で技術基盤やマーケティング、データを共有しつつ、それぞれが異なる市場セグメントをターゲットにブランドを展開しています。
この構造を知っておくことは、賢くOTAを選ぶ上でも役立ちます。
- 戦略の違いが見える
Booking陣営は、アゴダを「アジア・価格重視チャネル」、ブッキングドットコムを「グローバル・利便性重視チャネル」として、戦略的にポジショニングを分けています。 - 実態は「2強対決」
私たちの比較検討は「3つの独立した企業」の比較ではなく、実質的に「Booking陣営の2ブランド vs Expedia陣営の1ブランド」という構図で捉えるのが実態に即しています。
現在の世界のオンライントラベル市場は、実質的にこの「Booking Holdings」と「Expedia Group」の2大勢力が多くのシェアを占めていると言われています。
一番安いのは?価格の違いを比較

「結局、一番安いのはどこ?」というのが、誰もが気になるところですよね。結論から言うと、「常にここが一番安い」というサイトは存在しません。それぞれの価格戦略が異なるため、あなたの「目的地」と「予約方法」によって最安値は変わります。
各社の価格戦略の違いを、表にまとめてみました。
| 比較項目 | アゴダ (Agoda) | ブッキングドットコム (Booking.com) | エクスペディア (Expedia) |
|---|---|---|---|
| 価格戦略 | 最安値追求型 | 利便性・特典重視型 | パッケージ割引型 |
| 強みを発揮する場面 | アジア圏のホテル単体予約 クーポン・セール利用時 | ヨーロッパ圏のホテル予約 「Genius」特典利用時 | 「航空券+ホテル」のセット予約 |
| 会員特典 | Agoda VIP(価格割引が中心) | Genius(割引+無料朝食・アップグレード) | One Key(ポイント蓄積型) |
| 価格表示の注意点 | 税・サービス料が「抜き」表示の場合あり | 税・サービス料「込み」表示が多い | パッケージ価格として総額表示 |
最終支払い総額での比較が必須
特に、アゴダを利用する際に気をつけるべき点が価格表示です。検索結果一覧で「最安値だ!」と思っても、それは宿泊料金のみで、税金・サービス料(約10%程度)が除かれた価格であることが多いです。
予約を進めていき、最終的な支払い確認画面で、初めて税・サービス料が加算されます。そのため、ブッキングドットコム(多くの場合、最初から総額表示)など他サイトと比較する際は、必ず「最終支払い総額」で比較する必要があります。これを怠ると、実はアゴダの方が高かった、ということもあり得ます。
カスタマーサポート体制について

3社におけるサポート体制ですが、「24時間年中無休の日本語サポート」を整備しています。電話やチャット、メールでの問い合わせが可能です。「窓口」やサポート体制に若干の違いはありますが、どちらも過度に心配する要素は少ないと言えます。
| サポート窓口 | アゴダ (Agoda) | ブッキングドットコム (Booking.com) | エクスペディア (Expedia) |
|---|---|---|---|
| 対応時間 | 24時間・年中無休(日本語) | 24時間・年中無休(日本語) | 24時間・年中無休(日本語) |
| 主な手段 | 電話、チャット、メール | 電話、チャット、メール | 電話、チャット、問い合わせフォーム |
| 電話番号 | 日本国内の電話番号あり | 日本国内の電話番号あり | 日本国内の電話番号あり |
表からもわかるように、どちらも日本国内の電話番号(03番号)が用意されており、国際電話料金を気にせずに、いざという時に日本語で相談できるのは非常に大きな安心材料でしょう。
アゴダ、ブッキングドットコム、エクスペディアどっちがいい?

価格や機能の次に気になるのが、「実際のメリット・デメリット」や「信頼性」ですよね。また、海外OTA(オンライン旅行代理店)を利用する上で、万が一のトラブル対応は最も不安な点だと思います。ここでは、各社のメリット・デメリットや評判、トラブル対策について掘り下げてみます。
メリットとデメリットを整理
これまでの特徴を踏まえ、ここで改めて「旅行者目線」で各社のメリット(強み)とデメリット(注意点)を整理してみましょう。どのサイトを選ぶべきか、ご自身の旅行スタイルと照らし合わせる参考にしてみてください。
アゴダ (Agoda)
メリット (強み):
- アジア圏での価格競争力
やはり最大のメリットは、アジア市場での価格の安さです。「最安値」戦略を掲げ、クーポンや会員ランク(Agoda VIP)による割引が頻繁に提供されます。 - 柔軟な決済手段への対応(コンビニ・PayPayなど)
日本のユーザーにとって、クレジットカードを使わずにコンビニ払いやPayPayで決済できる点は、他のグローバルOTAにはない大きな利点です。ポイントを貯めたり使ったりできるのも魅力です。
デメリット (注意点):
- 価格表示の「クセ」
最大の注意点が、価格表示の仕組みです。検索結果一覧では安く見えても、それは税金やサービス料が「抜き」の価格であることが多く、最終的な決済確認画面で料金が加算されます。総額で比較する習慣が必要です。 - 特典内容
会員プログラム(Agoda VIP)の特典が、ブッキングドットコムと比べると「価格割引」に偏っており、「無料朝食」などの体験価値を高める特典は少なめです。
ブッキングドットコム (Booking.com)
メリット (強み):
- 圧倒的な掲載軒数と選択肢
ヨーロッパ発祥で、掲載軒数は世界最大級です。特にヨーロッパの地方都市やB&B、アパートメントタイプの宿を探す際には、他の追随を許さない選択肢の多さを誇ります。 - 「Genius」特典の質の高さ
会員プログラム「Genius」が優秀です。レベルが上がると、割引だけでなく「無料朝食」や「無料客室アップグレード」といった、旅行の満足度を直接高めてくれる特典が受けられます。 - 予約の柔軟性
「キャンセル無料」や「現地決済」のプランが豊富で、予定が変わりやすい旅行者にとって安心感があります。
デメリット (注意点):
- アジア圏での単体価格
アジア圏のホテルを単体で予約する場合、アゴダのクーポンなどを適用した価格と比較すると、最安値にならないケースもあります。 - 最安値追求型ではない
価格戦略が「最安値」そのものよりも、利便性や特典を含めた総合的な体験を重視しているため、常に1円でも安く予約したい、というニーズには最適解とならない場合があります。
エクスペディア (Expedia)
メリット (強み):
- 「航空券+ホテル」のパッケージ割引
最大のメリットは、「ダイナミックパッケージ」と呼ばれる「航空券+ホテル」のセット予約です。セットにすることでホテル代が実質的に大幅割引されることがあり、旅行総額を劇的に抑えられる可能性があります。 - 北米市場での強さ
アメリカやカナダなど、北米市場のホテル網羅性が高いです。
デメリット (注意点):
- パッケージのキャンセル条件
強みであるパッケージ予約ですが、航空券とホテルが組み合わさるため、キャンセルや変更の条件がホテル単体よりも複雑になりがちです。予約時には条件の確認が必須です。 - ホテル単体予約の価格
ホテルだけを予約する場合、アゴダやブッキングドットコムと比較して、価格的なメリットが出にくい傾向があります。
ポジティブな評判や口コミの傾向

トラブル事例やネガティブな評判は、どうしても目立ちやすいものです。しかし、実際には大多数の予約は問題なく完了しており、各サイトの「強み」を具体的に評価するポジティブな声も非常に多く寄せられています。ここでは、各社に集まりやすい良い評判や口コミの傾向を紹介します。
アゴダ (Agoda) :「価格」と「使いやすさ」
アゴダのポジティブな評判は、やはり「価格の安さ」に集中している傾向が顕著です。「他のサイトと比較しても、アジア圏の旅行ではアゴダが一番安かった」「クーポンやキャッシュバックをうまく使えてお得だった」「本当に格安で泊まれた」といった、コストパフォーマンスの高さを評価する声が中心です。
また、アプリが直感的に使えて便利だという意見や、予約状況が分かりやすいというUI/UX(操作感)を評価する声も多く見られます。問題なく予約・宿泊が完了し、「安さ」という最大のメリットを享受できたユーザーからの満足度は非常に高いです。
アゴダに多いポジティブな声
- 「アジア圏はアゴダが一番安い」
- 「アプリ限定のシークレットディールがお得だった」
- 「国内旅行でもセールが意外と安くて使える」
ブッキングドットコム (Booking.com) :「柔軟性」と「検索機能」
ブッキングドットコムで最も評価されているのは、「予約の柔軟性」と「検索のしやすさ」です。「直前までキャンセル無料のプランが多くて助かる」「予定が未定でも、とりあえず良い宿を押さえられる安心感がある」といった、計画の立てやすさを評価する声が目立ちます。
また、「地図から探す機能が便利」「詳細な絞り込みフィルターが優秀」など、膨大な掲載軒数の中からでも希望の宿を効率的に見つけやすい「検索機能」そのものへの高い評価も特徴です。加えて、「Genius」会員特典(無料朝食や客室アップグレードなど)の満足度も高い傾向にあります。
ブッキングドットコムに多いポジティブな声
- 「Genius特典の無料アップグレードや無料朝食が助かる」
- 「予定が変わったけど、キャンセル無料でスムーズに手続きできた」
- 「掲載軒数が多く、口コミも豊富なので宿選びで失敗しにくい」
エクスペディア (Expedia) :「パッケージ割引」と「サポート」
エクスペディアのポジティブな評判は、「航空券+ホテル」のパッケージ割引(セット割)に関する声に集約されています。「個別で取るより圧倒的に安くなった」「セットで予約したら、ホテル代が実質無料のようだった」など、旅行総額を大幅に抑えられた点に満足する声が多数寄せられています。
また、意外に思われるかもしれませんが、「サポート体制」を評価する声も一定数存在します。「トラブル時にチャットや電話で丁寧に対応してもらえた」「日本語サポートがしっかりしていて安心した」といった、万が一の際の対応力を評価する口コミも、エクスペディアの隠れた強みと言えます。
エクスペディアに多いポジティブな声
- 「航空券とホテルのセット割が他社よりも安い」
- 「Expedia Rewards(現One Key)でポイントが貯まりやすい」
- 「万が一の時に、日本のサポートに繋がりやすいのが安心」
ネガティブな評判やトラブル事例

口コミサイトやSNSを検索すると、残念ながら3社すべてにおいて、一定数のネガティブな評判(トラブル報告)が見受けられます。旅行が問題なく完了した人はわざわざ口コミを書きませんが、トラブルに遭った人は強い感情を持って書き込むため、ネガティブな声が目立ちやすい、という側面は考慮すべきです。
とはいえ、報告されているトラブルには共通の傾向があります。
海外OTAに共通するトラブル事例
- 予約連携ミス
ホテルに到着したら「予約が入っていない」と言われた。OTAのシステムとホテル側のシステムがうまく連携できていなかったケース。 - 二重予約
「予約が確定していない」というメールが届いたため再予約したところ、実際には最初の予約も成立しており、二重請求になった。 - 返金処理の遅延
「キャンセルしたのに返金まで1か月以上かかった」「サポートに連絡しても進捗がない」といった報告。 - サポートの機能不全
サポートに連絡しても「48時間以内に担当部署から連絡する」と繰り返すだけで、実際には連絡が来ない。 - 責任の曖昧さ
ホテル側とOTA側のどちらも責任を負おうとせず、互いに「そちらに言ってくれ」と、たらい回しにされた。
これらの問題の多くは、「仲介」というビジネスモデル自体が持つ構造的な弱点に起因しています。
アゴダ、ブッキングドットコム、エクスペディアは、いずれも実際の旅行サービス(宿泊やフライト)を提供する「当事者」ではなく、あくまで「予約プラットフォーム(仲介者)」です。
そのため、トラブルが発生した際、OTAのサポート担当者(多くは海外のコールセンター)には、ホテル側に返金を強制したり、複雑な連携ミスを即時解決したりする権限が限定的な場合が多いのです。これが、サポートの遅延や「たらい回し」といった、私たちが最も避けたい事態を生み出す根本的な原因となっています。
返金対応と予約トラブルの対策

海外OTAを利用する上で、最も不安なのが「返金」と「予約の確実性」ですよね。「キャンセルしたのに返金されない」「ホテルに着いたら予約が入っていなかった」といったトラブルは、絶対に避けたいものです。ここでは、そうした最悪の事態を防ぐための、最も実践的で重要な対策をまとめて解説します。
返金対応:「どこが早い」とは限らない
まず返金対応についてですが、「アゴダ、ブッキングドットコム、エクスペディアの中で、どこが一番対応が早いですか?」という質問には、「予約した条件と状況による」としかお答えできないのが実情です。
口コミを見ると、「アゴダは返金まで1か月以上かかった」という報告もあれば、「エクスペディアは返金ルールが明確で、対応が早かった」というポジティブな声もあります。これは、各社の優劣というより、以下の要因が複雑に絡み合うためです。
- 予約したプランの条件: そもそも「返金可」のプランだったか。
- 決済方法: クレジットカードへの事前決済か、現地決済か。
- キャンセルの時期: 無料キャンセル期間内だったか。
- 個々のサポート担当者: 担当者の処理速度や権限。
対策1:【予約前】「キャンセル不可」プランを避ける
返金トラブルを回避するために私たちができる、最も重要で簡単な対策は、「予約時のプラン選択」です。価格が多少安くても、「キャンセル不可」「返金不可」と表示されているプランは最初は避けるようにしましょう。
特に、予定がまだ不確実な場合や、旅行代金が高額になる場合は、たとえ数千円高くても「キャンセル無料」や「返金可」のプランを選択することが、結果的に最大の保険となります。
対策2:【予約後】最強のトラブル回避策「二重確認」
返金と並んで怖いのが、ホテルに到着した際の「予約不成立」です。これはOTAのシステムとホテル側のシステムがうまく連携していなかった場合に起こり得ます。
これを防ぐ最も確実な方法が、「ホテルへの直接確認(二重確認)」です。
OTA(アゴダ、ブッキングドットコム、エクスペディアのいずれか)で予約が完了したら、念のためにホテルに直接メールを送りましょう。
確認内容の例
- 「(あなたの名前)で、○月○日から△泊の予約が正しく入っていますか?」
- 「(もしあれば)禁煙ルームなどのリクエストは伝わっていますか?」
この「ひと手間」が、現地到着後の「予約がありません」という最悪の事態を防ぐ、最も有効な手段です。
対策3:【常時】すべての証拠を保存する
万が一、サポートセンターと交渉する必要が出た場合に備え、「証拠」を保存する習慣をつけましょう。
- 予約確認画面(予約番号がわかるもの)
- キャンセルポリシーが記載された画面(「○月○日まで無料」など)
- サポート担当者とのチャット履歴
これらをすべてスクリーンショットで保存しておけば、後で「言った・言わない」のトラブルになるのを防げます。
対策4:【決済時】クレジットカードを利用する
決済は、可能な限りクレジットカードを利用することをおすすめします。万が一、返金対応が著しく遅延したり、明らかに不当な請求を受けたりした場合、最終手段としてクレジットカード会社に「チャージバック(支払い異議申し立て)」を申請できる可能性があるためです。
これらの対策を講じても、残念ながらトラブルの可能性をゼロにすることはできません。しかし、リスクを大幅に減らすことは可能です。正確な返金ポリシーやキャンセル条件は、各社の公式サイトや予約確認画面で、必ずご自身の目で最終確認してください。
総括:アゴダ、ブッキングドットコム、エクスペディアどっち?
最後に、これまでの比較を総括し、結局どのように使い分ければいいのか、「活用術」をご紹介します。
絶対的な「No.1」は存在せず、あなたの「目的地」と「目的」によって最適解は変わります。
目的別のおすすめガイド
あなたの旅行スタイルに合わせて、どのOTAを第一候補にすべきかを表にまとめました。
| 目的・旅行スタイル | おすすめの予約サイト | その理由 |
|---|---|---|
| アジア(特に東南アジア)へ旅行する人 | アゴダ (Agoda) | アジア市場での掲載数、価格、ブランド力が圧倒的に強い。 |
| アメリカ・カナダへ旅行する人 | エクスペディア (Expedia) | 北米市場に非常に強く、現地のホテル網羅性が高い。 |
| ヨーロッパを周遊旅行する人 | ブッキングドットコム (Booking.com) | 欧州発祥で掲載軒数が世界最大級。柔軟なキャンセルポリシーの宿を見つけやすい。 |
| 航空券とホテルを一緒に予約したい人 | エクスペディア (Expedia) | 「航空券+ホテル」のパッケージ割引が非常に強力で、旅行総額を抑えられる。 |
| とにかく1円でも安く予約したい人 | アゴダ (Agoda) | 「最安値」戦略に特化。ただし最終画面での「税・サービス料」の確認は必須。 |
| コンビニ決済やPayPayで支払いたい人 | アゴダ (Agoda) | 予約でコンビニ払いやPayPay決済が利用できる、現時点で唯一の主要OTA。 |
| 無料朝食や客室アップグレードを期待する人 | ブッキングドットコム (Booking.com) | Geniusプログラムが、割引だけでなく「旅行体験の質」を高める特典を提供している。 |
アゴダ、ブッキングドットコム、エクスペディアは、世界中の宿泊施設を比較検討するための「便利ツール」です。しかし、「仲介者」としてのカスタマーサポートの構造的弱点というリスクも同時に抱えています。
そこで、賢い付き合い方の一つとして、OTAの「価格比較機能」とホテルの「公式サイト」をハイブリッドで利用するのもおすすめです。
おすすめの予約ステップ例
- 比較・検討
アゴダ、ブッキングドットコム、エクスペディアを「比較ツール」として最大限活用し、最も条件の良いホテルと価格を見つけます。 - 公式サイトでも確認
次に、そのホテルの「公式サイト」を訪問し、価格と条件(キャンセルポリシー、含まれるサービス等)を直接比較します。 - 決定・予約
- OTAの方が明らかに安い場合:
その価格メリット(割引額)と、万が一の際のサポートリスク(遅延や連携ミス)を天秤にかけます。リスクを許容した上でOTAから予約し、予約後はホテルに直接確認の連絡(メール)を入れます。 - 公式サイトの方が安い(または同額)の場合:
公式サイトから予約します。これが最も安全であり、ホテル側と直接コミュニケーションが取れ、(公式サイト限定の会員特典など)余計な仲介者を挟まない方法です。
- OTAの方が明らかに安い場合:
この手順を踏むことで、ユーザーはOTAの「価格競争力」と「検索性」というメリットを享受しつつ、「サポート」と「確実性」に関わるリスクを最小限に抑えることが可能になります。
最終的なご判断はご自身の目的や好みに合わせて行っていただくことになりますが、この記事が少しでも賢いホテル選びの一助となれば幸いです。










