海外送金サービスとして注目を集めるWise(ワイズ)について、実際の評判や口コミはどうなのか気になっている方も多いでしょう。この記事では、Wiseの基本情報やサービスの特徴からメリットやデメリットまで詳しく掘り下げていきます。特に海外送金の安全性や危険性、具体的な手数料や使える国についても解説します。さらに、海外・日本での便利なWiseの活用方法や使い方、海外送金や日本へ送金するやり方、両替・チャージ・入金の方法、デビットカードの作り方まで、Wiseに関する情報を網羅的にご紹介します。
- Wiseの特徴とサービスの安全性
- 実際の利用者の評判や口コミ
- 手数料やデビットカードなどのメリット・デメリット
- 具体的な口座開設から送金までの使い方
Wise(ワイズ)デビットカードの評判・口コミ

- Wise(ワイズ)とは?主な特徴
- 利用者の評判・口コミを紹介
- Wiseを利用するメリットや魅力
- 考えられるデメリットと注意点
- 海外送金の安全性・危険性について
- Wiseの手数料と使える国・通貨
Wise(ワイズ)とは?主な特徴

Wise(ワイズ)とは、国際送金、マルチカレンシー(多通貨)口座、そしてそれに紐づくデビットカードの3つを主な柱とする、グローバルな金融サービスを提供するフィンテック企業です。本社はイギリスのロンドンにあり、以前は「TransferWise(トランスファーワイズ)」という名前で知られていました。現在は「Wise」としてロンドン証券取引所に上場しています。
このサービスは、従来の銀行システムが抱える国際送金の課題、すなわち「高額な送金手数料」や「為替レートに上乗せされる不透明なコスト(隠れコスト)」を解決することを目的に、2011年に設立されました。Wiseの最大の特徴は、Google検索などで表示される「実際の為替レート(ミッドマーケットレート)」をそのまま両替に利用し、サービス手数料を明確に分離して提示する点にあります。これにより、利用者は自分が支払う総コストを正確に把握できます。
主なサービスには、以下のような特徴があります。
- マルチカレンシー口座(Wise Account):
1つのアカウントで日本円、米ドル、ユーロ、英ポンドなど40種類以上の通貨を同時に保有・管理できます。 - 現地口座情報の取得:
米ドル(ルーティングナンバー)、ユーロ(IBAN)、英ポンド(ソートコード)など、主要10通貨の現地の銀行口座情報を取得できます。これにより、海外のクライアントや家族からの送金を、国際送金ではなく「現地送金」として、多くの場合手数料無料で受け取ることが可能です。 - Wiseデビットカード:
マルチカレンシー口座の残高を使って、世界中で買い物ができるデビットカードです。保有している現地通貨で支払えば手数料は無料で、もし現地通貨の残高がなくても、保有する他の通貨から最も手数料が安くなるよう自動で両替(スマート両替)してくれます。オンライン決済専用のバーチャルカードも発行できます。
日本においては「ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社」として金融庁(関東財務局)に資金移動業者として正式に登録されており、日本の法律に基づき安全にサービスが運営されています。(参照:金融庁 資金移動業者登録一覧)
Wiseのミッション:「Money without Borders」
Wiseは「Money without Borders(国境のないお金)」というミッションを掲げています。これは、従来の銀行がSWIFTネットワークを利用する際に発生する高額な中継手数料や、為替レートに上乗せされる不透明なコスト(隠れコスト)といった、国境を越える際のお金の障壁を取り除くという強い意志が込められています。
このサービスは2011年、エストニア出身の創業者2名(クリスト・カーマン氏とターベット・ヒンリクス氏)によって設立されました。彼ら自身が、ロンドンとエストニア間でユーロとポンドを送金する際に、銀行の高額な手数料と不利な為替レートに悩まされた経験から生まれており「もっと安く、速く、透明性の高い送金方法があるはずだ」という信念がWiseの原点となっています。
利用者の評判・口コミを紹介

Wiseは世界中で数千万人に利用されており、その評価は多岐にわたります。利用を検討する際は、良い評判と注意すべき悪い口コミの両方を公平に理解しておくことが重要です。
世界最大級のレビューサイトの一つであるTrustpilotでは、Wiseは数十万件を超えるレビューを集め、5段階評価で平均4点以上(2025年時点の傾向)という非常に高いスコアを獲得しています。
Wiseに関する良い評判・口コミ
利用者から特に高く評価されているのは、主に以下の3点です。
- 手数料の安さと透明性:
「銀行の半額以下で送金できた」「手数料が明確で安心」といった声が圧倒的に多いです。特に、為替レートに手数料を上乗せしない「ミッドマーケットレート(実際の為替レート)」の採用は、コスト意識の高い利用者から絶大な支持を得ています。 - 送金スピードの速さ:
「送金手続きから数秒で着金した」「即日で届き驚いた」など、従来の銀行送金では考えられなかったスピード感に関する肯定的な口コミが多数見られます。Wiseの公式発表(データベース情報に基づく)によれば、現在では半数以上の送金が20秒以内に完了しており、この速さが大きな魅力となっています。 - アプリやUIの使いやすさ:
スマートフォンアプリやウェブサイトの操作が直感的で分かりやすく、送金手続きが簡単である点も評価されています。また、送金の進捗状況(入金確認、両替中、送金完了など)をリアルタイムで追跡できるため、安心して利用できるという声も多いです。
Wiseに関する悪い評判・口コミ(注意点)
一方で、少数ながら以下のようなネガティブな評判やトラブル報告も見受けられます。
- 突然のアカウント制限・凍結:
最も深刻な問題として、「予告なくアカウントが一時停止または凍結された」という報告が一定数あります。これは、Wiseが各国の金融法規制、特にマネーロンダリングおよびテロ資金供与対策(AML/CFT)を厳格に遵守する義務を負っているためです。AIによる自動検知システムが「疑わしい」と判断した取引は、たとえ正当なものであっても、一時的に停止され追加の確認(KYC)が求められることがあります。 - カスタマーサポートの対応:
アカウント凍結などの深刻な問題が発生した際、サポートに連絡しても「セキュリティ上の理由で詳細は明かせない」という定型的な回答しか得られず、具体的な進捗がわからないまま解決に時間がかかる、という不満が見られます。 - 大口取引時の遅延:
高額な送金(例:不動産売買、学費など)を行う際、追加の審査や資金源を証明する書類の提出が求められ、通常よりも着金までに時間がかかるケースがあるとの指摘もあります。
これらの口コミから、Wiseは日常的な少額~中額の送金には非常に便利で強力なツールである一方、高額取引や利用規約に抵触する可能性のある使い方には十分な注意と理解が必要であると言えます。
実際に利用した方の口コミ
以下にもWiseを利用した方の口コミの一部をいくつか紹介します。
数枚のカードを使って海外で同じ日に支払いをして比較すると、Wiseが毎回、何ヶ国でもレートが一番良いです。昔は現金を銀行で替えていましたが、現金の引き出しもWiseが一番お得。デビットカード式なので、心配なく使えて大満足です。
Cさん 【出典:Trustpilot レビュー】
旅行時にクレジットカード払いをするには最適の選択肢です。
現金の引き出しは、一定額から手数料がかかりますし、ATM側も使用手数料を設定していたらさらに費用がかさむのですが、カード払い時は最高です!
現地通貨の現金を手に入れるには、早期返済ができるクレジットカードを持っている場合は、やはりまだキャッシングして方が全体で見るとお得な場合もあります!
しかし、前述のとおりカード払い時はWISEの右に出るものは居ません!最高です。Mさん 【出典:Trustpilot レビュー】
子供への送金に使ってます
久しぶりに、用があってアメリカの子供へ送金のために使いましたが、その日のうちにこちらと、アメリカの子供へメール連絡してもらえます
着金は翌日でした。
以前送金人名義にPから始まる会員番号を忘れたときは何日か、確認が必要でしたが、今回は送金人名義にPからの会員番号を付け加えることだけに注意してました。
気をつけるところはここだけです。あとは早いし、諸々の経費が他と比べて少ないしお勧めですHさん 【出典:Trustpilot レビュー】
数年前からお世話になっています。
主な目的は日本の口座からインドネシアの自分や主人の口座への送金です。
初めての時は大丈夫かな?でしたが 今まで一度もトラブルなく びっくりするくらい早く口座反映されています。本日も利用しましたが 1時間後に主人に確認させたら着金していました。
ありがとうございます、またお世話になります。
Kさん 【出典:Trustpilot レビュー】
海外旅行中の両替や海外通販での利用にアカウントとカードを発行しましたが、使ってみて驚いたことが海外10ヵ国(日本除く)に銀行口座を開設できる点です。このおかげで送金だけではなく現地からの送金受取も現地国内向けの安価な手数料で行うことが可能です。
Gさん 【出典:Google Playレビュー】
Wiseを利用するメリットや魅力

Wiseが多くの人に選ばれる理由は、従来の金融機関にはない革新的なメリットが数多くあるためです。ここでは主な利点を4つに絞って詳しくご紹介します。
ミッドマーケットレートによる透明なコスト
最大のメリットは、為替レートに「隠れコスト」が一切ないことです。Wiseは、Google検索やロイターなどで表示される、銀行間取引で用いられる実際の為替レート(ミッドマーケットレート)をそのまま両替に使用します。
多くの銀行が使用するTTM(仲値)にマージンを上乗せしたTTS(売値)やTTB(買値)とは異なり、Wiseは手数料と為替レートを完全に分離しているのが特徴です。利用者は、両替レートとは別に、透明なサービス手数料(固定手数料+変動手数料)だけを支払います。これにより、自分が最終的に支払う総コストを1円単位で正確に把握できます。
マルチカレンシー口座の利便性
1つのWiseアカウント内で、40種類以上(データベース情報に基づく)の通貨を同時に保有・管理できます。日本円を入金しておき、好きなタイミングで米ドルやユーロに両替して保持しておくことが可能です。
これにより、例えば海外からの支払いを外貨のまま受け取ったり、為替レートが良い(円高の)タイミングで将来使う外貨をまとめて両替しておいたりするなど、柔軟な資産管理が実現します。
主要通貨の現地口座情報を取得可能
Wiseの非常に強力な機能の一つが、主要な通貨(例:米ドル、ユーロ、英ポンド、オーストラリアドル、カナダドルなど)の現地口座情報(ローカル口座詳細)を無料で取得できる点です。
例えば、米ドルのルーティングナンバー(ABA)、ユーロ圏のIBAN、英ポンドのソートコードなどを取得できます。アメリカのクライアントから米ドルで報酬を受け取る際、この米ドルの口座情報を伝えれば、クライアントは米国内送金(ACH送金など)として振り込めます。これにより、高額な国際送金手数料(被仕向手数料など)を双方とも回避でき、受け取り側も手数料無料で資金を受け取ることが可能です(一部例外を除く)。
高機能なデビットカードとバーチャルカード
Wiseアカウントに紐づくデビットカード(物理カード)を発行できます。これにより、マルチカレンシー口座で保有している外貨を、海外旅行先でそのまま手数料無料で決済したり、ATMから現地通貨を引き出したりできます。
もし現地通貨の残高がなくても、アカウント内で最も両替手数料が安くなる通貨(例:日本円)から自動で両替して決済する「スマート両替」機能が搭載されており、利用者が都度両替する手間を省けます。
また、オンライン決済専用のバーチャルカード(デジタルカード)も利用可能です。これはアプリ上で即時発行・停止ができ、カード番号も物理カードとは異なるため、セキュリティが懸念されるサイトでの支払いに非常に役立ちます。
考えられるデメリットと注意点

Wiseは非常に便利なサービスですが、従来の銀行とは異なるフィンテックサービス特有のデメリットや注意点が存在します。利用を開始する前に必ず理解しておきましょう。
アカウント制限・凍結のリスク(最大の注意点)
前述の通り、これがWiseを利用する上で最大のリスクであり、最も注意すべき点です。Wiseは各国の金融法規制(特にマネーロンダリング対策)を厳格に遵守する必要があるため、AIや専任チームが24時間体制で取引を監視しています。
以下のような取引は、アカウントが一時停止または永久に閉鎖される引き金になる可能性があります。
- 通常とは異なる高額な資金の送金・受領
- 短期間での頻繁な取引
- 暗号資産(仮想通貨)取引所との間の資金移動(多くの国で禁止されています)
- 利用規約で禁止されている業種(ギャンブル、成人向けサービス、規制されていない金融商品など)への利用
一度凍結されると、解除のプロセスが非常に困難になる場合があるため、特に高額な送金(例:不動産売買、留学費用の支払いなど)を行う場合は、事前にその資金源を証明できる書類(銀行の取引明細書、売買契約書、給与明細など)を準備しておくと、万が一の際にスムーズに対応できる可能性があります。
日本居住者の保有限度額(100万円)
日本の資金決済法に基づく規制により、日本に居住している利用者がWiseアカウントに保有できる残高は、全通貨の合計で100万円相当額までと定められています。
これを超える資金を受け取った場合、超過分は30日以内にWiseアカウント外(例:ご自身の日本の銀行口座)へ払い出す必要があります。もし100万円を超える資金を受け取る予定がある場合は、事前に申請することで一時的に保有限度額を引き上げる(カスタム保有限度額)ことも可能です。
Wiseは銀行ではない(預金保険の対象外)
Wiseは資金移動業者であり、銀行ではありません。そのため、日本の預金保険制度(ペイオフ:元本1,000万円とその利息までを保護)の対象外となります。
ただし、Wiseは顧客から預かった資金を、BarclaysやJP Morgan Chaseといった信頼性の高い大手金融機関の専用口座で、自社の運営資金とは法的に完全に分離して管理(セーフガーディング)しています。この仕組みにより、万が一Wiseが破綻するような事態に陥っても、利用者の資金は法的に保護され、返還の対象となります。
現金・小切手の取り扱い不可
Wiseは完全にデジタルなサービスであり、物理的な支店を持ちません。そのため、現金や小切手での入金・出金には一切対応していません。すべての操作はオンライン(銀行振込やデビットカード)で行う必要があります。銀行窓口のような対面サポートもありません。
海外送金の安全性・危険性について

「海外のフィンテック企業」と聞くと、その安全性やハッキングなどの危険性を心配する方もいるかもしれません。結論から言うと、Wiseは法規制に則って運営されており、強固なセキュリティシステムを持つ安全なサービスです。
Wiseは、サービスを提供する世界各国で金融当局のライセンスを取得し、厳格な監督下で運営されています。前述の通り、日本ではワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社が関東財務局の認可を受けた資金移動業者として登録されています。
安全性は、主に以下の3つの側面から確保されています。
- 資金保全(セーフガーディング):
利用者の資金は、Wiseの事業運営資金とは法的に完全に分離された「保全口座」で管理されます。データベース情報によれば、これらの資金はBarclaysやJP Morgan Chaseなどの大手金融機関や、安全性の高い短期国債などの流動資産で保管されています。これにより、Wiseの経営状態に関わらず利用者の資金は守られます。 - 技術的セキュリティ:
アカウントの保護には、SMSや認証アプリ、生体認証(指紋・顔認証)による2段階認証(2FA)が必須とされています。また、利用者とサーバー間の通信はすべてHTTPS(TLS)によって強力に暗号化されており、データの盗聴や改ざんを防ぎます。さらに、専任の不正対策チームが機械学習を活用したシステムで24時間365日体制で取引を監視し、異常な活動を検知・防止しています。 - 厳格な規制遵守:
デメリットとしても挙げた厳格なアカウント監視は、裏を返せば、マネーロンダリングなどの犯罪に利用されないよう、法令を遵守している証拠でもあります。これにより、プラットフォーム全体の安全性が保たれています。
Wiseの手数料と使える国・通貨

ここではWiseの最大の魅力である手数料体系と、対応可能な国や通貨について解説します。
Wiseの主な手数料
Wiseの手数料は非常に透明性が高く、手続き前に必ずシミュレーターで総コストが明示されるのが特徴です。隠れた手数料は一切ありません。
| 手数料の種類 | 内容と具体例(日本円関連) |
|---|---|
| 送金手数料 | 海外送金時に発生します。「少額の固定手数料」(例:JPY→USDで76円など)と「変動手数料」(送金額に対する割合、例:JPY→USDで0.61%など)で構成されます。通貨ペアや送金方法によって変動します。 |
| 両替手数料 | アカウント内で保有する通貨同士を両替(コンバート)する際に発生します。送金手数料の変動手数料とほぼ同率です。 |
| デビットカード発行手数料 | 物理カードの初回発行時に手数料がかかります。(日本では1,200円の一回限り) |
| ATM引出手数料 | デビットカードでの現金引き出し時にかかります。日本では、月2回まで、かつ合計3万円までの引き出しは無料です。それを超えると、1回あたり70円の固定手数料と、3万円を超えた金額の1.75%の変動手数料が発生します。 |
| 資金の受取手数料 | 主要通貨の現地口座情報を使った国内送金の受け取りは、基本的に無料です。(例外として、米ドルを電信送金(Wire Transfer)で受け取る場合は、4.14 USD(記事執筆時点)の固定手数料がかかります) |
(最新の手数料詳細はWise公式ページでご確認ください)
使える国と通貨
Wiseのネットワークは非常に広範で、グローバルな活動を強力にサポートします。
送金
160カ国以上の国・地域への送金に対応しています。主要国はもちろん、多くのアジア、アフリカ、中南米の国々へも送金可能です。
通貨保有
マルチカレンシー口座では、40種類以上の通貨(例:JPY, USD, EUR, GBP, AUD, CAD, SGD, NZD, THB, CNYなど)を保有・管理できます。
受取
主要10通貨(データベース情報に基づく:USD, EUR, GBP, AUD, NZD, CAD, SGD, HUF, TRY, RON)の現地口座情報を取得し、手数料無料で(または安価に)資金を受け取ることが可能です。
ただし、国際的な制裁や規制上の理由から、アフガニスタン、ベラルーシ、キューバ、イラン、北朝鮮、ロシア、シリアなど、一部の国や地域への送金はサポートされていません。(最新の対応国はWise公式ページでご確認ください)
Wiseデビットカードの使い方や活用方法

- Wiseを海外・日本で使う活用方法
- チャージ・入金方法と両替のやり方
- 海外送金と日本へ送金するやり方
- Wiseデビットカードの作り方の手順
Wiseを海外・日本で使う活用方法
Wiseは単なる送金サービスに留まらず、多様なシーンで活用できる強力な金融ツールです。ここでは海外・国内での具体的な活用シナリオをご紹介します。
Wiseの魅力は、送金・両替・決済がシームレスに連携している点にあります。目的に合わせてこれらの機能を使いこなすことで、国際的なお金のやり取りが格段にスムーズになり、コストも大幅に削減することができます。
海外旅行や留学、長期滞在
これは最も一般的かつ強力な活用方法です。出発前に日本円をWiseにチャージし、必要な分だけ渡航先の通貨(例:USD, EUR, GBP)にアプリ上で両替しておきます。
現地ではWiseデビットカードを使って、お店で手数料無料(現地通貨残高がある場合)で決済したり、必要な現金だけをATMから(月2回・合計3万円まで手数料無料で)引き出したりできます。空港の高額な両替所を探す手間や、日本のクレジットカード利用時にかかる高額な海外事務手数料(通常1.6%~3.0%程度)をほぼゼロにできるのが大きな強みです。
フリーランス・個人事業主の報酬受け取り
海外のクライアントから業務委託報酬を受け取る際に絶大な効果を発揮します。前述の「現地口座情報」を活用し、例えばアメリカのクライアントからは米ドルの口座情報(ルーティングナンバー)、ヨーロッパのクライアントからはユーロの口座情報(IBAN)を請求書に記載し、それぞれ外貨のまま受け取れます。
これにより、クライアント側は国内送金の手数料で済み、受取側も高額な被仕向手数料を回避できます。受け取った外貨はWise内に保持し、円安のタイミングで日本円に両替するなど、為替リスクを管理しやすくなります。
海外サイトでのオンラインショッピング
海外のECサイトやサブスクリプションサービスで外貨建ての決済をする際、日本のクレジットカードを使うと高額な海外事務手数料がかかります。Wiseデビットカード(またはバーチャルカード)を使えば、ミッドマーケットレートと格安の両替手数料で決済できます。
特にバーチャルカードは、利用するサイトごとに即時発行でき、利用後はすぐに凍結・削除が可能です。これにより、万が一そのサイトからカード情報が漏洩しても、物理カードやメインの口座に影響が及ぶのを防ぐことができ、セキュリティ対策として非常に有効です。
日本国内でのデビットカード利用
Wiseデビットカードは、日本国内のMastercard®またはVisa加盟店(コンビニ、スーパー、オンラインショップなど)でも、通常のデビットカードとして問題なく利用可能です。Wiseアカウントに日本円の残高があれば、そこから手数料無料で引き落とされます。海外利用で余った外貨残高を、好きなタイミングで日本円に両替し、国内での日常の支払いに充てることもできます。
チャージ・入金方法と両替のやり方

Wiseアカウントに資金を追加(チャージ・入金)したり、アカウント内で通貨を両替(コンバート)したりする方法は非常にシンプルで、すべてオンラインで完結します。
Wiseアカウントへのチャージ(入金)方法
日本円(JPY)をWiseアカウントに入金する場合、主な方法は「銀行振込」または「デビットカード」の2種類です。日本の規制上、クレジットカードでのチャージ(入金)には対応していない点に注意が必要です。
- Wiseにログインし、ホーム画面でチャージしたい通貨(例:JPY)の「チャージする」を選択します。
- チャージしたい金額を入力します。
- 入金方法(「銀行振込」または「デビットカード」)を選択します。一般的に、銀行振込の方が手数料は安価な場合がほとんどです。
- 「銀行振込」を選択すると、Wiseの日本の振込先口座と、振込時に必要な番号が表示されます。
- ご自身の銀行やネットバンキングから、指定された口座へ正確な金額を振り込みます。
入金が確認されると、通常は数分から数時間(銀行の営業時間による)でWiseアカウントの日本円残高に反映されます。
アカウント内での両替(コンバート)方法
すでに保有している残高(例:日本円)を、別の通貨(例:米ドル)に両替する手続きです。海外旅行前や、為替レートが良いタイミングで行うと便利です。
- Wiseにログインし、両替元の通貨残高(例:JPY)を選択します。
- 「両替」ボタンを選択します。
- 両替したい通貨(例:USD)と金額を指定します。
- その時点でのミッドマーケットレートと、発生する両替手数料が表示されます。
- 内容を確認して「実行」すれば、即座に両替が完了し、米ドル残高に反映されます。為替レートが一定時間保証される機能もあるため、安心して手続きを進められます。
海外送金と日本へ送金するやり方

Wiseの核となる機能である海外送金と、受け取りの方法についての手順を簡単に解説します。
海外へ送金する(日本から海外へ)
Wiseアカウントから、海外の友人や家族、あるいは取引先の銀行口座へ送金する手順です。
- Wiseにログインし、「送金する」を選択します。
- 送金額と通貨ペア(例:100,000 JPY → USD)を指定します。Wiseの優れた点は、この画面で手数料、適用される為替レート、相手が受け取る正確な金額、そして着金予定日時がすべて事前に明示されることです。
- 受取人を指定します。初めて送る相手の場合は「新規の受取人」を選び、相手の氏名と銀行口座情報(国によって異なり、米国ならルーティングナンバー、欧州ならIBAN、英国ならソートコードなど)を入力します。
- 送金の目的(例:「家族への生活費」「商品やサービスの支払い」など)を選択します。
- 送金資金の入金方法(ご自身の銀行からの振込、デビットカード、またはWiseアカウントの残高から)を選択し、支払いを実行します。
Wiseが入金を確認次第、送金プロセスが開始され、多くの場合(通貨ペアによりますが)数時間から24時間以内に相手の口座に着金します。
海外から日本へ送金する(日本で受け取る)
海外から送金を受け取る場合、相手がWiseを使っているかどうかで方法が分かれます。
方法1:Wiseの口座情報を使って受け取る
ご自身がWiseアカウントを持っている場合、Wiseのマルチカレンシー口座を取得することができます。これには銀行名、支店名、口座番号、受取人名が含まれており、相手の通貨で受け取ることも可能です。
この情報を海外の送金者に伝えれば、送金者は(Wiseを使っていなくても)自分の国の銀行から送金できます。これにより、送金者側の高額な国際送金手数料や中継銀行手数料を大幅に削減できます。
方法2:相手がWiseから日本の銀行口座へ送金する
受取人側(あなた)がWiseアカウントを使わない場合は、ご自身の日本の銀行口座情報(例:三菱UFJ銀行、〇〇支店、普通、口座番号…)を送金者に伝えるだけです。送金者側がWiseユーザーの場合、Wiseの「送金する」機能でその口座情報を入力し、手続きを行います。Wiseの国内送金ネットワークを通じて、あなたの口座に日本円として振り込まれます。
Wiseデビットカードの作り方の手順

Wiseデビットカードは、Wiseアカウントの多通貨残高を世界中の実店舗やオンラインで直接利用できるようにする、非常に便利なカードです。クレジットカードのような厳格な与信審査は不要で、以下の簡単な手順で発行できます。
- Wiseアカウントの開設と本人確認(KYC)
まず、Wiseの公式サイトまたはスマートフォンアプリから無料のアカウント登録を行います。その後、初めての送金やカード発行の前に、本人確認(KYC)の手続きを完了させる必要があります。日本では、マイナンバーカード(推奨)、または「マイナンバー通知カード(もしくはマイナンバー記載の住民票)」と「顔写真付き身分証明書(運転免許証やパスポートなど)」の組み合わせによる本人確認が求められます。 - カードの申し込み
本人確認が完了したら、Wiseアカウントにログインし、メニューから「カード」タブを選択します。「デビットカードを注文する」ボタンを押し、カードの配送先住所(英語表記での入力が必要な場合があります)を確認・入力します。 - 発行手数料の支払い
カードの初回発行手数料(日本では1,200円の一回限り)を支払います。この支払いは、Wiseアカウントにチャージした残高から、または銀行振込や別のデビットカード(クレジットカードは不可)で行うことができます。 - カードの受け取りと有効化(アクティベーション)
申し込みから通常1〜2週間程度で、指定した住所に物理カードが郵送されます。カードが届いたら、アプリまたはウェブサイトにログインします。カードが貼り付けられていた台紙に記載されている6桁のアクティベーションコードを入力することで、カードが有効化(アクティベーション)され、すぐに利用を開始できます。
バーチャルカード(デジタルカード)は即時発行可能
物理カードの到着を待っている間や、オンラインショッピング専用で使いたい場合、バーチャルカード(デジタルカード)が非常に便利です。これはアプリ上で即時に発行できるデジタルのカード情報で、物理カードとは異なる番号が割り当てられます。すぐに利用開始でき、セキュリティ対策として利用後に凍結・削除することも簡単です。最大3枚まで同時に保有できます。
総括:Wiseデビットカードの評判・口コミと使い方
Wiseは、国際的なお金のやり取りを「安く、速く、透明に」行うための革新的なサービスです。その特性を理解し賢く活用することで、従来の金融サービスに比べて大きなメリットを享受できます。最後に、この記事の要点をまとめます。
- Wiseはロンドン本社のフィンテック企業で、日本では資金移動業者として登録済
- 最大のメリットはミッドマーケットレート採用による手数料の安さと透明性
- 40通貨以上を管理できるマルチカレンシー口座が便利
- 主要通貨の現地口座情報を取得でき、外貨の受取が安価になる
- デビットカードは海外決済やATM引出に強い
- バーチャルカードはオンライン決済のセキュリティを高める
- 良い評判は「安い」「速い」「使いやすい」
- 悪い評判(注意点)は「アカウント凍結リスク」と「限定的なサポート」
- Wiseは銀行ではなく、預金保険(ペイオフ)の対象外
- ただし「資金保全」により利用者の資金は保護されている
- 日本居住者は残高100万円の上限に注意が必要
- カード発行は本人確認完了後にアプリやWebから可能
- 日本円のチャージは銀行振込かデビットカードで行う
- 海外送金も受取もオンラインで完結する
- Wiseの活用は海外旅行、フリーランスの報酬受取、オンラインショッピングなど多岐にわたる








