海外旅行に行きたいけれど、円安や物価高で予算が心配という方は多いのではないでしょうか。実は、行き先や時期を工夫すれば、今でも十分に手頃な価格で海外旅行を楽しむことができます。
私も以前は「海外旅行は高い」というイメージを持っていましたが、安い国や安い時期を選ぶことで、国内旅行と変わらない、あるいはそれ以下の予算で充実した旅を実現できることを知りました。特に学生や社会人の方で、限られた予算の中で海外旅行を楽しみたいと考えている方にとって、どの国が安いのか、どうすれば費用を抑えられるのかという情報は気になるところでしょう。
この記事では、海外旅行で安く行ける国のランキングや、アジア・ヨーロッパ・英語圏など地域別のおすすめ、航空券を安く手配する方法、物価が安くて治安が良い国の選び方など、予算を抑えながら満足度の高い旅行を実現するための具体的な情報をお届けします。女子旅や一人旅、家族旅行など、さまざまな旅のスタイルに合わせた情報も盛り込んでいますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 海外旅行で安い国を選ぶための具体的なポイントと基準
- 地域別(アジア・ヨーロッパ・英語圏など)の安い国
- 航空券や宿泊費を抑えるための実践的な節約テクニック
- 物価が安くて治安が良い、安全に旅行できる国の見つけ方
海外旅行に安く行ける国を選ぶポイント

海外旅行の費用を抑えるためには、ただ物価が安い国を選ぶだけでは不十分です。航空券代、現地での滞在費、移動費など、総合的に考えることが大切です。ここでは、本当にお得に旅行できる国を見極めるための具体的なポイントを解説していきます。
日本から行きやすい国の特徴
「行きやすさ」は、費用面だけでなく、時間や体力的な負担の面でも重要な要素です。特に週末や短い休暇を利用して海外旅行を楽しみたい場合、日本からのアクセスの良さが決定的な要因になります。
日本から行きやすい国の特徴として、以下の点が挙げられます。
フライト時間が短い
東京発で韓国(約2時間半)、台湾(約3〜4時間)、香港(約4〜5時間)など、平均フライト時間が5時間以内の国は、金曜日の夜に出発して日曜日の夜に帰国する2泊3日の弾丸旅行も可能です。移動時間が短いため、滞在時間を最大限に活用できます。
時差が少ない
韓国や台湾、中国などは時差が1〜2時間程度しかないため、時差ボケの心配がほとんどありません。到着初日から活動的に観光を楽しめるのは大きなメリットです。
直行便が豊富
成田、羽田、関空だけでなく、札幌、福岡、那覇など地方空港からも直行便が運航されている国は、乗り継ぎの手間がなく、移動がスムーズです。韓国、台湾、グアムなどは日本各地から直行便があり、地方在住の方にとっても行きやすい旅行先です。
ビザが不要または取得が簡単な国
ビザが不要、または到着時に取得できる国は準備の手間が少なく、気軽に旅行できます。観光目的であれば一定期間ビザなしで滞在できるため、パスポートさえあれば思い立ったときにすぐ行けるのが魅力です。

海外旅行で安く行ける国の選び方

海外旅行で安く行ける国を選ぶ際に最も重要なのは、「渡航費用」と「現地滞在費」のバランスです。いくら現地の物価が安くても、航空券が高額であれば総費用は高くなってしまいます。
日本から近い韓国や台湾は、航空券が往復2万円台から見つかることも多く、週末を利用した2泊3日の旅行でも十分に楽しめます。LCC(格安航空会社)を利用すれば、さらに費用を抑えることができます。
一方で、ベトナムやタイなどの東南アジアは、航空券代は少し高くなりますが、現地の物価が日本の3分の1から半分程度と非常に安いため、1週間以上の滞在であれば1日あたりの総コストを大幅に下げることができます。
安い国を選ぶ3つの基準
- 日本からのフライト時間が短く、航空券代が手頃な国
- 現地の物価(食費・宿泊費・交通費)が日本より安い国
- 治安が比較的良く、初めての海外旅行でも安心して訪れられる国
また、物価だけでなく、為替レートの影響も考慮する必要があります。円安が進んでいる現在でも、ベトナムドンやタイバーツなど、日本円に対して比較的弱い通貨を使う国であれば、円安の影響を受けにくく、お得感を感じやすいでしょう。

航空券が安い国を見つける方法

旅行費用の中で最も大きな割合を占めるのが航空券代です。同じ目的地でも、予約のタイミングや曜日、経由便か直行便かによって、価格が数万円も変わることがあります。
航空券を安く手配するための基本戦略は、早期予約と複数サイトでの比較です。国際線の場合、一般的な目安として出発の2〜4ヶ月前に予約すると比較的安い価格で購入できることが多いです。
スカイスキャナーやGoogle Flightsなどの比較サイトでは、「月間カレンダー表示」機能を使うことで、1ヶ月の中で最も安い日程を一目で確認できます。平日出発・平日帰国を選ぶと、週末に比べて1〜3万円程度安くなることも珍しくありません。
また、LCC(格安航空会社)を活用することも重要です。Peach、ジェットスター、エアアジア、ZIPAIRなどは、アジア路線を中心に非常にリーズナブルな価格を提供しています。ただし、預け荷物が有料だったり、座席が狭かったりするデメリットもあるため、自分の旅行スタイルに合わせて選択してください。
さらに、直行便にこだわらず経由便を検討するのも一つの方法です。たとえば、ヨーロッパへ行く場合、バンコクやクアラルンプール、シンガポールなどのハブ空港で乗り継ぐことで、直行便より数万円安くなることがあります。
物価が安くて治安が良い国の探し方

「安さ」と「安全性」は、海外旅行において両立させたい重要な要素です。物価が安い国の中には、残念ながら治安が不安定な地域も含まれているため、慎重に選ぶ必要があります。
治安情報を確認する最も信頼できる情報源は、外務省の「海外安全ホームページ」です。渡航先の危険レベルが色分けで示されており、レベル1(十分注意)であれば、基本的な注意を払えば安全に旅行できます。
物価が安くて治安も良い国の代表例としては、台湾が挙げられます。夜市で夜遅くまで賑わい、女性の一人歩きも比較的安全です。また、ベトナムも主要都市では治安が良く、ハノイやホーチミン、ダナンなどの観光地では、スリや置き引きに注意すれば快適に過ごせます。
安全対策としては、以下のポイントを心がけましょう。
- 貴重品は分散して持ち、リュックは前に抱える
- 夜間の一人歩きは避け、人通りの多い場所を選ぶ
- 配車アプリ(GrabやUberなど)を活用し、流しのタクシーは避ける
- 海外旅行保険には必ず加入し、緊急連絡先を控えておく

時期やシーズンによる費用の違い

海外旅行の費用は、出発する時期によって大きく変動します。同じ目的地でも、ハイシーズンとオフシーズンでは航空券とホテル代の合計が2倍以上違うこともあります。
日本の旅行需要による価格変動
最も重要なのは、日本人の旅行需要が高い時期を避けることです。日本人の旅行需要が集中する時期は、航空券もホテルも高騰します。
| 時期 | 費用 | 特徴 |
|---|---|---|
| 年末年始(12/28〜1/3) | 最高値 | 航空券・ホテルともに最も高額 |
| ゴールデンウィーク(4月末〜5月初旬) | 高い | 連休のため需要が集中 |
| 夏休み・お盆(7月中旬〜8月) | 高い | 家族旅行の需要が高まる |
| 春・秋の平日(GW・SW除く) | 普通 | 気候が良く観光しやすい |
| 1〜2月、6月、11〜12月前半 | 安い | オフシーズンで航空券が底値に |
最も安く海外旅行できる時期は、日本の大型連休を避けた1〜2月(年始除く)、4月中旬〜GW前、6月、11月〜12月中旬です。この時期は航空券が通常の半額近くになることもあります。
現地の気候・シーズンによる価格変動
また、日本の旅行需要だけでなく現地の気候も考慮する必要があります。たとえば、東南アジアは5月〜10月が雨季にあたり、スコールが多くなりますが、旅行費用は乾季に比べて30〜50%程度安くなることもあります。雨季といっても一日中降り続けるわけではなく、短時間のスコールが中心なので、うまく避けながら観光を楽しむことは十分可能です。
また、ヨーロッパは11月〜3月が冬にあたり日照時間が短く寒いため、旅行需要が減り価格が下がる傾向にあります。しかし、美術館や屋内観光には最適でクリスマスマーケットなど冬ならではのイベントも楽しめます。

海外旅行で安い国ランキングとおすすめエリア

ここからは、具体的にどの国が安く旅行できるのか、地域別のランキングとおすすめポイントを詳しく見ていきます。航空券代と現地物価の両方を考慮した、実践的な情報をお届けします。
海外旅行で安い国ランキングTOP3

航空券の手頃さ、現地物価、治安、アクセスの良さ、観光の充実度を総合的に評価した、海外旅行で安い国ランキングTOP3をご紹介します。このランキングは、実際の旅行費用と満足度のバランスを重視して作成しており、初めての海外旅行から何度も海外に行っている方まで、幅広い層におすすめできる国々です。
1位:ベトナム
ベトナムは、現地物価の安さでトップクラスです。ローカル食堂で食べるフォーやバインミーは1食200〜300円程度、屋台のサンドイッチなら100円前後で楽しめます。宿泊費も非常にリーズナブルで、ドミトリーなら1泊500〜1,000円、個室のビジネスホテルでも1泊3,000〜5,000円で清潔な部屋に宿泊できます。
ベトナムの魅力は、都市ごとに全く異なる表情を見せるところにあります。首都ハノイは旧市街の喧騒とフランス統治時代の優雅な建築が混在し、世界遺産のハロン湾へのゲートウェイでもあります。中部のダナンは美しいビーチと近代的なリゾートが魅力で、古都ホイアンのランタン祭りは幻想的です。南部のホーチミンは活気あふれる経済都市で、メコンデルタへの起点でもあります。
航空券は往復4万円〜7万円程度(LCC利用)で、フライト時間は約5〜6時間です。ベトナム航空やJAL、ANAなどのフルサービスキャリアを利用しても、往復8万円〜10万円程度で見つかることが多く、快適性と価格のバランスが取れています。
交通費も安く、タクシーの初乗りは約100円、配車アプリのGrabを使えばさらに安心・安全に移動できます。観光スポットの入場料も数百円程度と手頃で、1日5,000円もあれば、宿泊・食事・交通・観光をすべて賄えます。
2位:タイ
タイは、観光インフラの充実度と物価の安さを両立した、東南アジアを代表する観光大国です。バンコクでは屋台グルメが1食300円前後で楽しめ、パッタイ、カオマンガイ、トムヤムクンなど、本場のタイ料理を堪能できます。タイマッサージも1時間1,000円程度と驚くほどリーズナブルで、観光の疲れを癒すのに最適です。
タイの魅力は、多様な楽しみ方ができるところにあります。バンコクでは、ワット・ポーやワット・アルンなどの寺院巡り、チャトゥチャック・ウィークエンドマーケットでのショッピング、ルーフトップバーでの夜景鑑賞など、都市型観光を満喫できます。
北部のチェンマイは、古都の風情が残る落ち着いた街で、象乗り体験やトレッキング、ナイトバザールでの買い物が人気です。南部のプーケットやサムイ島、クラビなどは、世界有数のビーチリゾートで、日本の沖縄やハワイに比べて格段に安くリゾート滞在を楽しめます。
航空券は往復6万円〜8万円程度で、フライト時間は約6〜7時間です。宿泊費は、バックパッカー向けのゲストハウスなら1泊1,000円前後、中級ホテルでも3,000〜5,000円、高級ホテルでも1万円〜2万円程度と幅広い選択肢があります。
3位:台湾
台湾は、日本から最も近く、親日的で治安が良い海外旅行先として、初めての海外旅行に最適な国です。往復航空券が3万円台から見つかることも多く、LCCのセール時には往復2万円を切ることもあります。フライト時間は約3〜4時間と短く、金曜日の夜に出発して日曜日の夜に帰国する週末旅行も十分可能です。
台湾の最大の魅力は、夜市でのグルメ巡りです。士林夜市、饒河街夜市、寧夏夜市など、各地に個性的な夜市があり、小籠包、魯肉飯、蚵仔煎(牡蠣オムレツ)、タピオカミルクティーなど、台湾グルメを1食200〜500円程度で楽しめます。夜遅くまで賑わい、女性の一人歩きも比較的安全なのが嬉しいポイントです。
台北の観光では、故宮博物院、龍山寺、台北101などの定番スポットに加え、九份の幻想的な景色も見逃せません。ジブリ映画『千と千尋の神隠し』のモデルとも言われる赤提灯の街並みは、夕暮れ時が特に美しく、多くの観光客を魅了しています。
宿泊費は、1泊5,000円〜10,000円程度のビジネスホテルが中心で、清潔で快適に過ごせます。MRT(地下鉄)が発達しており、交通費も安いため、1日8,000円〜10,000円もあれば、充実した観光を楽しめます。

海外旅行で安い国ランキング(4位〜)

ここでは、ランキングの4位以降から10位までのおすすめの国を続けてご紹介します。これらの国も、コストパフォーマンスに優れ、満足度の高い旅行ができる魅力的な国々です。
4位:韓国
韓国は、フライト時間約2時間半、LCCなら往復2万円台で行けることもある、最も気軽な海外旅行先です。羽田や成田からだけでなく、福岡からは高速船で釜山に数時間で行けるなど、アクセスの良さは抜群です。
ソウルでは、K-POPカルチャー、美容(エステやコスメショッピング)、グルメ(韓国料理やカフェ)など、多彩な楽しみ方ができます。明洞や東大門でのショッピング、景福宮や北村韓屋村での伝統文化体験、江南でのナイトライフなど、短期間でも充実した観光が可能です。
物価は日本とほぼ同等ですが、屋台や地元の食堂を利用すれば食費を抑えられます。キンパ(韓国風のり巻き)やトッポギは500円前後、サムギョプサルも1人前1,000円程度で楽しめます。また、地下鉄やバスの運賃は日本より安く、移動費を抑えやすいのもメリットです。
5位:マレーシア
マレーシアは、多民族国家ならではの多様な文化を楽しめる国で、物価は日本の半分程度です。首都クアラルンプールは、近代的な高層ビル群と伝統的な建築が共存し、ペトロナスツインタワーの夜景は必見です。
高級ホテルでも1泊2万円台で泊まれることが多く、プチ贅沢な旅を楽しみたい方におすすめです。たとえば、ザ・リッツ・カールトンやマンダリン・オリエンタルといった世界的な高級ホテルにも、日本の半額以下で宿泊できることがあります。
食事も多彩で、マレー料理、中華料理、インド料理など、さまざまな料理を楽しめます。ローカルのホーカーセンター(フードコート)なら、1食300〜500円程度で本格的な料理が食べられます。
ペナン島やランカウイ島などのビーチリゾートも魅力的で、都市観光とリゾート滞在を組み合わせた旅行プランが人気です。
6位:フィリピン(セブ島)
フィリピンは、美しい海とダイビングスポットが魅力の国です。特にセブ島は、東京からの直行便で約4〜5時間とアクセスが良く、英語が公用語の一つなので、コミュニケーションもスムーズです。
ローカルフードは1食500円前後で、ジョリビー(フィリピンの国民的ファストフード)なら300円程度で満腹になります。マッサージやスパも非常に安く、1時間1,000円程度で受けられます。
セブ島は語学留学先としても人気で、勉強と観光を組み合わせた旅行プランも注目されています。短期の語学留学プログラムに参加しながら、週末はアイランドホッピングやダイビングを楽しむといったスタイルも可能です。
7位:インドネシア(バリ島)
バリ島は、癒しとリゾートの楽園です。ビーチ沿いのリゾートエリアはやや価格が高めですが、ウブドや郊外に行けば物価は安く、プール付きヴィラに1万円台で宿泊できることもあります。
ヨガやスパ、テガラランのライステラス、ウブド王宮、ティルタ・エンプル寺院など、心身ともに癒される体験ができます。サーフィンやダイビングなどのマリンスポーツも盛んで、アクティブに楽しむこともできます。
8位:カンボジア
カンボジアは、アンコールワット観光が目的の方に人気の国です。シェムリアップの物価は非常に安く、1日3,000〜5,000円あれば、宿泊・食事・交通・観光をすべて賄えます。
アンコールワットの壮大さは、写真や映像では伝わらない圧倒的なスケール感があり、一生に一度は訪れたい世界遺産です。朝日や夕日の時間帯は特に美しく、多くの観光客を魅了しています。
9位:インド
インドは、世界で最も物価が安い国の一つで、ローカル食堂なら1食200円以下も珍しくありません。タージ・マハル、ガンジス川、ジャイプルのピンクシティなど、一生に一度は訪れたい観光地が満載です。
ただし、衛生面や文化の違いに注意が必要で、旅慣れた人向けの国と言えます。生水は飲まない、生野菜は避ける、手洗いを徹底するなど、健康管理に気を配る必要があります。
10位:ネパール
ネパールは、ヒマラヤ山脈のトレッキングが人気の国です。物価は日本の3分の1程度で、アクティビティを含めても1日5,000円程度で楽しめます。カトマンズの寺院巡りや、ポカラでの湖畔リゾートも魅力的で、スピリチュアルな旅を求める方にもおすすめです。
アジア以外で費用が安い旅行先

「アジアばかりでなく、違う地域にも行ってみたい」という方のために、アジア以外で比較的安く旅行できる国をご紹介します。
中南米の格安国
中南米は航空券代が高額になりがちですが、現地の物価が非常に安いため、長期滞在すれば1日あたりのコストを抑えられます。
ボリビアは世界最大の塩湖「ウユニ塩湖」で有名で、物価は日本の3分の1程度です。ペルーのマチュピチュと組み合わせた南米周遊も人気があります。
メキシコも物価が安く、タコスなどのストリートフードは1食300円程度で楽しめます。カンクンのビーチリゾートや、テオティワカンの遺跡など、見どころも豊富です。ただし、2026年はFIFAワールドカップ開催の影響で、6〜7月は宿泊費が高騰する可能性があるため注意が必要です。
中東・アフリカの穴場
エジプトは物価が日本の半分以下で、ピラミッドやスフィンクス、ナイル川クルーズなど、一生に一度は訪れたい観光地が満載です。ただし、フライト時間が約13時間と長いため、1週間以上の休暇が取れる方におすすめです。
モロッコも物価が安く、マラケシュのスーク(市場)やシャウエンの青い街など、異国情緒あふれる体験ができます。
ヨーロッパ地域で安く行ける国

「ヨーロッパ旅行は高い」というイメージがありますが、東欧やバルカン半島の国々は、西欧に比べて物価が格段に安く、歴史的な街並みや文化を手頃な価格で楽しめます。ロンドンやパリのような西欧の大都市は確かに物価が高いですが、東欧に目を向ければ、驚くほどリーズナブルに旅行できます。
東欧の魅力的な国々
ポーランドのクラクフやワルシャワは、美しい旧市街と重厚な歴史を持ち、レストランでの食事も1食1,000〜2,000円程度です。アウシュヴィッツ強制収容所、ヴィエリチカ岩塩坑など、歴史を学ぶ旅にも適しています。ポーランド料理のピエロギ(餃子のようなもの)やジュレック(ライ麦スープ)も美味しく、グルメも楽しめます。
ハンガリーのブダペストは「ドナウの真珠」と呼ばれる美しい都市で、国会議事堂、漁夫の砦、ブダ城など、見どころが満載です。温泉文化も栄えており、セーチェーニ温泉やゲッレールト温泉で優雅な時間を過ごしても、入場料は2,000円程度と手頃です。ハンガリー料理のグヤーシュ(牛肉のシチュー)やチムニーケーキ(巻きパン)も名物です。
チェコのプラハは、中世の街並みがそのまま残る世界遺産の街で、プラハ城、カレル橋、旧市街広場など、まるでおとぎ話の世界のような美しさです。ビールが水より安いと言われるほど物価が手頃で、1泊5,000円程度のホテルでも清潔で快適に過ごせます。ピルスナービール発祥の地でもあり、ビール好きにはたまらない国です。
バルカン半島の穴場
ルーマニアやブルガリアは、EU加盟国でありながら独自通貨を使用しているため、ユーロ圏よりも物価が安く保たれています。ルーマニアのドラキュラ伝説のブラン城、ブルガリアの黒海沿岸のリゾートやリラの僧院など、見どころも豊富です。
アルバニアは「ヨーロッパ最後の秘境」とも呼ばれ、美しい地中海ビーチを格安で楽しめる穴場です。イタリアやギリシャの対岸に位置し、似た文化や料理を持ちながら物価は3分の1程度です。まだ観光地化が進んでおらず、手つかずの自然と素朴な人々との触れ合いを楽しめます。

英語圏で予算に優しい旅行先の国

「海外旅行に行きたいけれど、言葉の壁が心配」という方には、英語が公用語または広く通じる国がおすすめです。コミュニケーションがスムーズだと、レストランでの注文、ホテルでのチェックイン、道を尋ねるときなど、あらゆる場面でストレスが少なくなります。また、トラブル時の対応も安心です。
アジアの英語圏
フィリピンは、英語が公用語の一つで、タクシーの運転手やレストランのスタッフも英語で対応してくれます。アメリカの統治時代が長かったため、英語教育が盛んで、語学留学先として人気があるのも、この英語環境が理由です。セブ島やボラカイ島などのビーチリゾートで、英語を使いながら観光を楽しめます。また、短期の語学留学プログラムに参加して、午前中は英語の授業、午後は観光やマリンスポーツという過ごし方も可能です。
マレーシアも英語が広く通じる国で、多民族国家のため、マレー語、中国語、タミル語を話す人々の間で、英語が共通語として機能しています。クアラルンプールでは、ほとんどの場所で英語が通じるため、英語初心者でも安心です。
シンガポールは、物価がアジアの中では高めですが、英語が公用語で、清潔で安全、観光インフラも完璧に整っており、初めての英語圏旅行に最適です。ホーカーセンター(フードコート)を利用すれば、1食500〜800円程度で、中華料理、マレー料理、インド料理など、多国籍料理を楽しめます。
その他の英語圏
インドは英語が準公用語で、主要都市や観光地では英語が通じます。イギリスの統治時代が長かったため、インド英語(インディアン・イングリッシュ)という独特のアクセントがありますが、基本的には英語でコミュニケーションできます。物価も非常に安いため、英語を使いながら格安旅行を楽しめます。
少し予算は上がりますが、グアムは日本から約3時間半、時差も1時間と少なく、英語環境でビーチリゾートを楽しめます。アメリカ領のため、アメリカドルを使用し、アメリカ文化を体験できるのも魅力です。日本人観光客が多いため、日本語が通じる場所も多く、英語に自信がなくても比較的安心です。

海外旅行を安くで楽しむポイント

最後に、海外旅行の費用を抑えながら、満足度の高い旅を実現するための実践的なコツをまとめます。これらのテクニックを活用すれば、同じ予算でもワンランク上の旅行体験ができます。
宿泊費を抑える工夫
ホテルは、立地とグレードによって価格が大きく変わります。観光地のど真ん中ではなく、地下鉄で10〜20分程度離れたエリアを選ぶだけで、宿泊費を半額近くに抑えられることがあります。
また、Airbnbやゲストハウスを活用するのも一つの方法です。特に2〜3人以上のグループ旅行であれば、アパートメントタイプの宿を借りることで、1人あたりの宿泊費を大幅に削減できます。キッチン付きの部屋なら、朝食や軽食を自炊して食費も節約できます。
食費を抑えるコツ
海外旅行の醍醐味の一つがグルメですが、毎食レストランで食べていると費用がかさみます。朝食はホテル、昼食は屋台やローカル食堂、夕食だけレストランというように、メリハリをつけると良いでしょう。
また、現地のスーパーマーケットやコンビニを活用するのもおすすめです。フルーツやサンドイッチ、お菓子などを買って、公園でピクニック気分で食べるのも楽しい思い出になります。
現地での移動費を節約
タクシーに頼らず、公共交通機関を積極的に利用することで、移動費を大幅に抑えられます。多くの都市では、1日乗車券や数日間有効なパスが販売されており、これを活用すると便利です。
配車アプリ(GrabやUber)は、メーター式タクシーよりも料金が明確で、ぼったくりの心配もありません。東南アジアでは、バイクタクシー(Grab Bike)を使えば、さらに安く移動できます。
お得なツアーやパッケージプランの活用
航空券とホテルを個別に予約するよりも、パッケージツアーを利用した方が安くなることがあります。特に、旅行会社が航空会社やホテルと提携している場合、個人では得られない特別価格で提供されることがあります。
また、現地ツアーも、個人で手配するより旅行会社のツアーに参加した方が安くなるケースがあります。特に、アンコールワット観光や、サハラ砂漠ツアーなど、個人でのアクセスが難しい場所では、ツアー参加がおすすめです。
費用を抑えるチェックリスト
- 航空券は2〜4ヶ月前に予約し、複数サイトで比較する
- オフシーズンや平日を狙って旅行日程を組む
- LCCや経由便も検討し、柔軟にプランを立てる
- 宿泊エリアを工夫し、公共交通機関でアクセスできる場所を選ぶ
- 食事は屋台やローカル食堂を中心に、レストランはディナーのみ
- 海外旅行保険はクレジットカード付帯を活用する
安全に配慮しながら賢く節約
費用を抑えることは大切ですが、安全面を犠牲にしてはいけません。海外旅行保険には必ず加入し、治安の悪いエリアには近づかないようにしましょう。
また、安すぎる宿やツアーには注意が必要です。口コミサイトやレビューを事前に確認し、他の旅行者の評価を参考にすることをおすすめします。

総括:海外旅行に安く行ける国

ここまで、海外旅行における行き先の選び方から実践的な節約テクニックに至るまで、様々な角度からお伝えしてきました。日々のニュースで円安や物価高といった言葉を耳にすると、つい海外旅行へのハードルを高く感じてしまいがちです。しかし、情報収集を怠らず、少しの工夫と柔軟な行動力を持つだけで、その壁は十分に乗り越えられることがお分かりいただけたかと思います。
物価の安い国を選ぶ最大の利点は、単にお金を節約できることだけではありません。それは、現地での体験の質を向上させ、思いがけない出会いや挑戦への「心の余白」を与えてくれる点にあります。浮いたお金でワンランク上のホテルに泊まってマッサージで癒やされるのも良し、少し良いレストランで現地の美食を堪能するのも良し、あるいは思い切ってローカルな環境に飛び込み、新しい自分を発見するのも素晴らしい選択です。
海外旅行で安い国を選ぶことは、決して「安かろう悪かろう」ではありません。適切な情報収集と計画があれば、限られた予算の中でも充実した旅を実現できます。ぜひ今回の海外旅行が安い国ランキングや節約のポイントを参考にして、あなたの好奇心を満たし、人生の豊かな糧となるような旅を実現してくださいね。






