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英語を話せるようになりたいのは、英語を学習している人の共通の目標だと思います。
巷には多くの教材や英会話教室があり沢山の人が長く通っているにも関わらず、満足に英語を話せるようになる人は多くありません。
英語を話せるようになることは特別なことではなく、効果的な学習法と少しのコツが分かれば誰にでも習得可能です。
そこで今回は英語を話せるようになるために必要なポイントを英語脳という観点も含めて解説していきます。
独学で英語を習得し海外を頻繁に渡航する筆者が様々な書籍や脳科学、言語学の専門家の情報も元に共有していきますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
英語スピーキングを習得するメリット
まず初めに、英語スピーキングを習得するメリットについて解説します。
世界中に友人ができる
英語スピーキングを習得する一つ目のメリットは、世界中に友人や知人ができるということです。
英語が話せることによって、まるで日本人と話すように普通に外国の方とコミュニケーションを取ることができます。
筆者自身も英語が話せるようになることで様々な国籍の方と接し、友人を得ることができました。
正しい方法で英語を学べば、日常会話において困らない程度に話すことは誰にでも可能です。
英語を話せるだけで世界中に友人が持てるというのはスピーキングを学ぶ最大のメリットだと言えるでしょう。
英語を学ぶことが楽しくなる
二つ目のメリットとして、スピーキングを習得する事で英語を学ぶのが楽しくなることが挙げられます。
英語で外国人と自然に意思疎通ができれば、日本の友人と話すように楽しく英語が使うことができますし、英語を学ぶことの意欲も上がってきます。
日本では英語を学ぶのはどうしても教科書で勉強するというイメージが強いですが、本来は言語を学ぶのはとても楽しいものだと言えます。筆者も義務教育の英語は苦痛で仕方がなかったですが、英語を話せるようになることで言語を学ぶのが苦ではなくなりました。
楽しみながら学ぶことが言語習得において大切なポイントになります。
人として成長できる
スピーキングを学ぶ3つ目のメリットは上記の2つとも繋がってきますが、人として成長ができるということです。
英語を話すことは日本語と全く異なる言語なので、少なからず勇気や心理的ハードルを乗り越える必要があります。また、外国の方と英語で話すことを通して色々な文化や価値観に触れることができます。
全く文化や価値観の違う外国人とコミュニケーションを取ることは、自分の国の常識や考え方を一旦脇に置いて相手を理解することが求められます。日常の英語を話せるようになるだけでも、日本語だけを話し日本人だけと関わるのとでは全く違う世界が見えくるでしょう。
英語スピーキングを習得することで人生において多くの面で学び成長することができます。
日本人が英語を話せない理由
大前提として、英語を話すことはリスニングやリーディングなどの言語能力の中でもハードルが高いということです。
その上で、なぜ日本人は英語を話すことが苦手なのかについて3つほど解説していきます。
メンタルの課題
英語が話せない一つ目の理由として、メンタル面の課題が挙げられます。
これは従来型の英語教育による弊害で、英語を話す際に間違ってはいけないなど無駄なプレッシャーを埋め込まれていることによるものです。
特に学校の義務教育などでは生徒にテストで完璧を求めたり、クラスで話す際にも全員の前で間違えてはいけないと見えない圧力を受け続けて英語を勉強します。
その結果多くの人は自然に英語を話すことができなくなり、ミスをしないようにと余計な緊張を無意識に感じてしまいます。
子供やネイティブでさえも話す時に間違いは普通にするので、この誤解をまずは解いていくことが大切になります。
英語を話す際には間違えても全然大丈夫だとリラックスして取り組んでいきましょう。
翻訳思考の弊害
2つ目の理由は、英語を話す際に日本語に翻訳して話す癖があることです。
これも従来の英語教育で教えられているものですが、英語を話している最中に常に翻訳していては時間がかかり過ぎて自然な会話が困難になります。
相手の話す英語を日本語に訳して、また自分の頭の日本語を英語に訳して会話をしていては脳にとっても何倍も負担になりますし、会話の内容どころではなくなります。
TOEICなどのテストで高得点を取っても英語で会話をすることがなかなかできない人がいるのも翻訳思考がブロックになっているケースが多くあります。
この翻訳する思考の癖を、英語のまま理解して英語で考える「英語脳」に変えることが重要になります。
英語脳については以下の記事でも詳しく解説しています。
文法の弊害
日本人が英語を話すのが苦手な理由の3つ目は文法を勉強することによる弊害です。
2つ目の理由とも重なりますが、文法の知識が増えすぎることによって、英語を話す時に話の内容ではなく文法の構造まで考えなければならなくなります。
母国語で想像してもらえると分かりやすいかもしれませんが、日本語で会話の内容について考えながら他の言語に翻訳して文法の難しい構造まで同時に考えるのは難しいと感じないでしょうか。
文法を勉強することは義務教育などでも当たり前のように言われていますが、文法を勉強するほどに英語を自然に話すことが難しくなります。
どんな言語であれ子供は文法を勉強することなく自然に母国語を覚えますが、大人も同じアプローチで文法を無意識的に自然に学習することができます。
これら3つの英語スピーキングを難しくしているつの要因についてぜひ頭に入れてもらえたらと思います。
その他のオススメしない英語学習法については以下の記事で取り上げています。
脳が英語を話せるようになるメカニズム
ここでは脳が英語スピーキングを学習するメカニズムについて解説します。
どのような仕組みで英語が話せるようになるのかを理解することで、スピーキングを学ぶ過程がスムーズになります。
英語脳を作ることで自然と話せるようになる
英語脳を作ることができれば、無意識的に英語が話せるようになります。
英語脳について簡単に言うと、「母国語のように英語で考え、英語のまま理解して使える能力」を指します。
先ほど取り上げた日本語への翻訳や文法の勉強とは逆のアプローチで英語を学習していくことで、暗記などをせずとも脳は自然に英語スピーキングを習得していきます。
子供が母国語を学ぶプロセスと同じように学習することで、誰でも日常で英語を話せるようになることは可能です。
英語脳を作ることに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
スピーキング力は英語の理解力に比例する
英語を話す能力は、英語を理解する能力に比例して伸びていくという仕組みがあります。
英語を話せるようになりたいと思うと多くの方が英会話教室などに通って英会話の練習をしますが、何年通っても日常会話もままならないという人が多いのが現状です。
相手の英語を理解できない状態で有意義な会話が成り立つことは難しいため、優先順位としては英語が聞けて理解できるレベルまで学習することが大切になります。
逆に言えば英語が聞けて読めて理解が十分にできるようになれば、それほど時間をかけずに英語を話すことができるようになります。
話せる言葉は語彙力に依存する
上記の理解力とも繋がりますが、英語を話せる能力は自分が知っている語彙や英単語に依存することも挙げられます。
これについても母国語で考えても分かると思いますが、日本語でも会話で使える言葉は常に自分の知識の範囲内でしかアウトプットできないことと同じです。
受動的語彙(Passive Vocabulary)と能動的語彙(Active Vocabulary)と言う概念がありますが、単語の意味が分かるレベルの語彙を受動的語彙、単語の意味も分かり自分でも使うことができる語彙を能動的語彙と言います。
基本的に受動的語彙が最初に蓄積されて圧倒的に多くなり、能動的語彙はその後に徐々に増えていきます。
子供が母国語を覚える時も最初はたくさん聞いて単語や言葉を学習してから、少しずつ自分でも話せるようになります。
このため英語のスピーキングを伸ばす際には語彙力をしっかり伸ばすことが鍵になります。
英語ボキャブラリーの学習法について詳しく知りたい方は以下の記事も合わせてご覧ください。
英語スピーキングを学ぶアプローチ
ここからは、英語スピーキングを学習する際のアプローチについて解説していきます。
以下の5つは英語を話す上でも大切なポイントになります。
英語脳を作る
英語スピーキングを習得するための一つ目のアプローチが、英語脳を作ることを意識するということです。
英語脳を作ることで英語で理解し考え、母国語のように話すことが可能になります。
先ほど日本人が英語を話すことが苦手な理由でも取り上げましたが、英語を日本語に翻訳したり文法を考えたりしては自然に英語を話す能力を妨げてしまいます。
英語脳を作るためにも、まずは英語学習には日本語を入れないことだけでも始めてみましょう。
その他の英語脳を作るための方法論については、以下の記事で詳しく解説しています。
インプットを増やす
2つ目のアプローチは、英語のインプットを大量にすることです。
英語を話したいのになぜインプットをするのかと思われた方もいるかもしれませんが、英語を上手く話せないという人の多くは絶対的なインプット量が足りていないケースが多くあります。
英語のスピーキングとインプットの質は繋がっているため、沢山の英語に触れて脳に言語を慣れさせることで後に英語を話すこともスムーズになります。
子供も最初は母国語を大量に聞いて徐々に話せるようになりますが、大人も全く同じことが言えます。
まずは大量に英語をインプットする段階を得てから話す訓練をすることも重要な考え方の一つになります。
同じ音声で繰り返し学ぶ(Deep Learning)
英語を話すための3つ目のアプローチは、同じ音声を繰り返し学ぶというものです。
音声教材を使って英語を学ぶ上で、同じものを繰り返し聞くことはとても効果的になります。
色々な種類の教材を聞くよりも、同じ英語を繰り返し聞くことで脳に深く学習させることができるので長期記憶に残ります。
また、何度も同じ英語を聞くことでリスニングもはっきりと聞き取れるようになり、自分が話す時にも再現しやすくなります。
子供が同じ映画やアニメを見てセリフを覚えていくように、大人も繰り返し学習していくことで英語を自分のものにしやすくなります。
シャドーイング
4つ目のアプローチがシャドーイングという学習法になります。
シャドーイングとは、「英語で話されている音声の後に続いて自分で発話していく学習法」を指します。
シャドーイングによって脳が英語脳にチューニングされやすくなり、発音・リスニング・文章を通して話す訓練などのスピーキング力を総合的に伸ばすことができます。
最初は簡単な教材からでいいので、ネイティブの声のトーン・リズム・抑揚などを役者になったつもりで真似することがコツです。
筆者もシャドーイングによってスピーキングや英語の能力が向上したのを実感しました。
こちらの詳しいやり方などは以下の記事でも解説しています。
実践では日本語が話せないネイティブと話す
最後のアプローチは、英語スピーキングを実践する際に日本語を話せないネイティブと話すというものです。
日本人の英語講師や日本語の分かる英語ネイティブだと、どうしても日本語で説明してしまうため翻訳思考や日本語で理解する癖から抜けることが難しくなります。
英語学習に日本語を混ぜることは英語を習得することを妨げることになるため、とにかく英語だけで考えて話す練習を意識しましょう。
先ほどもスピーキングは理解力がついてから始めると良いと前述しましたが、日本語が分からない英語講師と直接英語でコミュニケーションを取りやすいためです。
英語だけで話すコツを一度つかむことができたら、楽しく会話をしているだけでもスピーキングの力は着実に伸びていくはずです。
今すぐ実行できるアクション
ここでは英語スピーキングを伸ばすことに関して、今すぐ実行できることについて紹介していきます。
リスニングやリーディングでインプットを増やす
英語を話すための土台として、リスニングやリーディングを通してインプットを増やすことを意識しましょう。
理解力が上がるにつれ語彙や表現も自然に覚えていくので、徐々に自分の言葉として使える英語も増えていきます。
すぐにスピーキングの練習をしたくなる気持ちも分かりますが、まずは沢山の英語を浴びることで結果として話すことも容易になります。
自分のレベルに合った英語教材を選び、特に最初はリスニングを多くすることが効果的です。
シャドーイングを実践する
2つ目の実践できることとして、英語学習にシャドーイングを取り入れてみましょう。
先ほどもシャドーイングについて取り上げましたが、実際に発話をすることで自分の英語としてアウトプットする訓練になります。
まずはリスニングをトレーニングして、ある程度聞き取れるようになったら同じ音声を使ってシャドーイングをしていく流れがおすすめです。
手軽にできる学習法ですが、とても効果の出るパワフルな方法なので英語スピーキングを伸ばしたい方はぜひ実践しましょう。
シャドーイングの具体的なやり方や手順については以下の記事をご参照ください。
ある程度理解力がついたら英語ネイティブと話す
ここまで自分でできるアクションについて紹介しましたが、実際に英語スピーキングを実践することについても紹介します。
英語のインプットをこれまで多くしてきた方や、ある程度の理解力がついてきた方は実際にネイティブと英語で会話することをしてみましょう。
一昔前までは英語のネイティブを見つけるのも大変でしたが、現在ではオンラインでいつでも英語を話せる環境が整っています。
オンライン英会話などでも良いですので、英語ネイティブの方と話す機会を持ってみましょう。できれば日本語が話せない英語圏の人と会話をすることで、ご自身の英語の表現力の向上に繋がりやすいです。
英語脳ドットコムではitalkiというプラットフォームをおすすめしています。
英語スピーキングにおすすめの教材
最後に英語スピーキングを学習する上でおすすめの教材を紹介します。
Audible
英語を話す上でインプットの大切さは繰り返し述べてきましたが、Audibleは自分の興味のあるコンテンツをリスニングから学ぶことができるのでオススメです。
サブスク制で人気のベストセラー本や小説など幅広く利用できるため、英語の初心者から上級者まで利用できます。
隙間時間で手軽に始められるので、ぜひ一度試してみてください。
Audibleの紹介ページはこちらKindle Unlimited
Kindle Unlimitedも有益な英語インプットの手段としてオススメです。
サブスクリプション制で幅広い洋書を読み放題で利用することができます。
興味のあるコンテンツを通して趣味感覚で英語に触れられるため、楽しみながら語彙を増やすことにも繋がります。
Kindleの端末がなくてもスマホやタブレットなどでも本を読むことができます。
筆者の英語を読む手段としてKindleを愛用しています。
Kindle Unlimitedの紹介ページはこちらLingQ
LingQは自分が関心のあるコンテンツを使って言語学習ができるように開発されているので、インプットにも最適です。
新しく学んだ単語を保存してリスト化できるので、自分の学習した単語数や進捗状況を一目で確認することができます。
初心者向けのミニストーリーも多く用意されているので、これから英語を学ぶ方にもおすすめです。
またLingQでもオンライン英会話を利用できるため、スピーキングの実践練習もすることができます。
今だと無料プランもあるので、興味がある方はぜひお試しください。
italki
italkiは、世界中の1000万人のユーザーに利用されている言語学習プラットフォームです。
日本ではあまり知らない方も多いですが、外国では多くの人に利用されているメジャーなサービスです。
国内の英会話サービスに比べてもリーズナブルな価格でネイティブと話す機会を持つことができます。
ほとんどの講師が日本語を話せないので英語で話すスキルも伸ばしやすいですし、世界中のアクセントに触れることもできるため楽しく学べるはずです。
無料学習サイト
教材を選ぶことに迷っていたり、すぐにでも英語学習を始めたいという方は無料で利用できる学習サイトもあります。
ご自身で利用するサイトを見つける際には、上記でも解説した点も踏まえて教材を選んでみましょう。
以下の記事では当メディアがおすすめしている英語学習サイトを取り上げています。
まとめ:英語を話せるようになることは誰にでも可能
今回は英語スピーキングを伸ばすテーマについて解説してきました。
以下がまとめになります。
英語を日常的に話すために、学歴や特別な能力は関係ありません。
誤った英語教育の誤解を解いて正しい効果的な方法で学習すれば誰にでも習得できます。
今回の記事も皆さんの英語学習に役立ててもらえれば幸いです。