【異文化理解】日本と西洋の文化の違いを分かりやすく解説

英語学習の考え方
こんな方に読んでほしい

・日本と西洋、英語圏にはどんな文化の違いがあるか理解したい

・言語学習以外に大切な事は何なのか押さえておきたい

・楽しく英語を学べる方法が知りたい

英語を話せるようになりたいけど勉強だけしてたらいいと考える方は多いと思いますが、これは大きな誤解です。

英語を学習をする上で、異文化に対する理解は必要不可欠になります。

そこで今回は日本や東洋と西洋文化の大きな違いについて解説していきます。

独学で英語を習得し海外を頻繁に渡航する筆者が自身の経験や言語学の専門家の情報を元に共有していきます。

そもそもなぜ文化の違いを理解する必要があるのか

そもそもなぜ文化の違いを理解する必要があるかというと、言語だけ学んでも本質的にその国や人を理解する事は難しいからです。相手の文化背景などを知らないと、こちらが言ったことを誤解されたり逆に相手の言った事が理解できないといったコミュニケーションに摩擦が生じてしまいます。

より相手を理解するという意味でも文化について知っておく事は非常に大切になります。

これまで様々な国籍の人と会ってきた経験上お話しすると、どこの国籍であろうと人として本質的には変わりはないという事です。驚かれる方もいるでしょうが、これは日本人でも同じで明るい人もいれば内気な人がいるなど全て一括りにはできないという事です。

とはいえ文化背景や国によって傾向はあるので、違いを理解する事でお互いに良い関係性が築きやすくなります。

考え方や捉え方など日本人と西洋人は何が違うのかという事を解説していきます。

日本人と西洋人の大きな違い

ここからは日本人や東洋人と西洋人の文化の違いについて解説していきます。

個人主義と集団主義

まず一つ目に個人主義と集団主義が挙げられます。

大きな特徴では、西洋人はそれぞれの個を重んじ東洋人は集団の秩序に重点を置きます。

西洋人は自分の意見を持ち主張する事が当然なので自己主張をしっかりしますが、逆に東洋では個人より集団を優先する傾向が強いため周りの意見に同調していきます。

この違いを理解していないと、例えば日本人が西洋の国に行った際に主張が無いと優秀ではないと思われたり、または良いように振り回されてしまいがちです。もちろん日本で主張が強すぎると周りと協調が取れないので良くないですが、英語圏に行った際はこの点を意識する事が大切になります。

「郷に入れば郷に従え」という諺がありますが、それぞれの文化の違いを理解する事でスムーズにコミュニケーションを取ることができます。

曖昧さと直接的

曖昧さと直接的とは、物事を白黒つけるかどうかと考えると理解しやすいかもしれません。基本的に東洋人は物事の善悪や白黒をつけたがるというよりは、グレーゾーンや色々な意見を取り入れていく傾向が強いです。その一方で西洋では良いか悪いか、どっちが正しいのかと答えをしっかりと出していく考えが強くあります。

また、ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化という言葉がありますが、これは言語のみを重視するか、言語以外を重視するのかという違いを表しています。

東洋はハイコンテクスト文化と言われており、言語以外の背景や価値観、感覚を重視します。日本人の「空気を読む」というのも一つの例ですが、言葉に出さなくても察するというのが大きな特徴です。

逆に西洋のローコンテクスト文化は言葉を文字通り信じるというのが特徴です。言葉に出さないと分からないので直接的なコミュニケーションが好まれます。ですので日本人が西洋に行って「言わなくても察してくれ!」と思っても難しいという現状があります。

宗教と政治

最後に世界観について紹介します。もちろんこの話題を西洋人と議論する事はセンシティブなので気を付けるべきですが、それぞれの思想に大きく影響してくるので簡単に紹介しておきます。

まず宗教に関してですが、西洋ではキリスト教的な思想をベースにしており、東洋や日本では神道や仏教を軸にした思想に影響されています。この文化的な背景も大きな世界観の違いになるので、興味を持つだけでも相手を理解する事につながります。

政治の話題も複雑になるのでここでは詳しく書けませんが、現時点で西洋は日本人に比べて政治や自国に対する関心が高い印象があります。もちろん一概には言えませんが、もし西洋の国に行く際は日本の事や歴史について知り自分なりの意見を持っておく事は大切になります。

どのようにして異文化を理解していくか

それではこの項ではいかにして文化の違いを理解していくのかを考えていきます。

まず異文化を理解していく第一歩として、日本と他国の違いを意識してみる事から始めてみましょう。自分が日本人という自覚を持つだけでも理解に対する姿勢が全く変わってきます。特に日本は単一民族国家なので文化に対して意識する事が少ないですが、アメリカやヨーロッパは多国籍国家のため違う文化や人がいて当たり前という感覚のギャップがあります。

そもそも文化や思想はどちらが良い悪いはなく単なる違いに過ぎません。どちらにも素晴らしい点があるので排他的にならず相手の文化や背景を尊重する事が大切です。

ぜひ文化や思想、背景に関心を持って相手と関わってみてください。自国に興味を持たれて悪い気をする人はいませんし、お互いに良い関係が築きやすくなります。

アクションリスト

それでは今回のテーマで今すぐ実行できる事を2つ紹介します。

文化を意識して洋画や海外ドラマを見てみる

今回の文化の違いを意識した上で、洋画か海外ドラマを改めて見てみましょう。お金がかかったり、面倒くさいと思う方は外国人が発信しているYouTubeでも大丈夫です。日本語字幕を入れるとどうしても日本人のバイアスがかかってしまうので、できれば日本語字幕無しで観てください。英語脳を作る事にも繋がりますし、外国文化により臨場感を持つ事ができます。

日本に住んでいるとどうしても外国の文化に接する事が少ないので、映画や動画から学ぶ事が最も手っ取り早い方法になります。参考書や教科書で勉強する以上に楽しみながら学ぶ事ができるので一石何鳥にもなります。

外国カルチャーに関する雑誌や本を読んでみる

こちらは日本語でも良いので、海外の文化に関する雑誌や本を読んでみましょう。趣味や興味のあるジャンルで外国文化に関するものだとより身近に感じられるはずです。

例を挙げるなら、

  • 音楽
  • アート
  • ファッション
  • スポーツ
  • 歴史や文学

などたくさん見つかるはずです。

好きな事に関する事だと、より一層英語学習のやる気にも繋がります。今まではあまり意識していなかったと思いますが、外国の文化は私たちの生活とも密接に関わっています。

今回のテーマでの視点を取り入れてみるとより深い理解ができるようになるでしょう。

まとめ:文化を理解する事が言語習得の近道

今回は日本と英語圏、東洋と西洋の文化の違いについて解説してきました。

以下が今回のまとめになります。

まとめ

・文化の違いを理解する事が言語習得につながる

東洋と西洋の大きな違い

 ・個人主義と集団主義 

 ・曖昧さと直接的

 ・宗教観と政治観

・日本と外国との違いを意識する事で文化を理解していく

アクションリスト

 ・洋画か海外ドラマを見てみる

 ・カルチャーに関する雑誌か本を見てみる

文化や思想などに関する事は一見言語とは関係無い様に捉えられがちですが、それぞれの国の文化や社会の土台の上に言語が存在しています。

机に向かって勉強する事以上に、実際に異文化に触れる事で得られるものは大きいです。

ぜひ自分の興味のあるものからで良いので外国文化に触れる機会を増やしていきましょう。